東洋学園大学 100周年

2026年の創立100周年に向けて。「TOGAKU100」キャンペーン!夏休みの一般公開について

2023.07.22

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100年前からここ、本郷キャンパスで。

7月、1号館の1階に突然現れた巨大なキューブと、エスカレーター周りを彩るウォールアート。
東洋学園創立100周年を祝うキャンペーン“TOGAKU100”の第一弾イベントとして、「TOGAKUコピージアム2023」がスタートしました。
コピージアムの詳細はこちら

 

いよいよ2026年に、創立100周年の節目を迎える東洋学園。
前身校「東洋女子歯科医学専門学校(旧制)」から「東洋女子短期大学」を経て、「東洋学園大学」まで変わらぬ場所にある本郷キャンパスで、100周年記念の“TOGAKU100”キャンペーンは走り出しました。

これまでに、100周年以降の未来を見据えた学習環境の向上として、4・5号館のエンカウンターラウンジ、1号館のGlobal Loungeや食堂、千葉県松戸市のグラウンド・テニスコートなど、キャンパス各所のリニューアルや整備を実施。
2022年には、東洋学園の歴史を表現する100周年記念ロゴマークが誕生しました。

前身校から現在までの校章・ロゴを積み重ね、100年間の歴史を表現したロゴマーク

そして今春、“TOGAKU100”キャンペーンの本格始動に向けて、若手教職員を中心とした「100周年記念イベント事業委員会」と、在学生を中心とした「キャンパス向上チーム」が発足。
キャンペーンの周知と教職員のクールビズ推進を図るために、学生団体「ゴミゼロサークル」と東レ株式会社と連携し、リサイクル素材を使った「100周年ポロシャツ」を制作・頒布するなど、大小さまざまな取り組みが行われています。

リサイクル素材で作られた100th記念のポロシャツ

秋学期からは、「100」にちなんだ在学生向けの「100円食堂」イベント、100周年を記念したキャンペーンサイトの公開など、さらに多くの人々と、様々な場所で100周年を祝う企画を予定しています。

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“TOGAKU100”にこめられた思い

今回、“TOGAKU100”の第一弾イベントである「コピージアム」でお披露目となったのが、100周年を祝うキャンペーン全体のデザインテーマです。

1号館1階に登場した「TOGAKU100」パネル(奥)

一見、カラフルで華やかな模様がランダムに描かれているようにも見えるのですが、実はこのデザイン、「TOGAKU100」という文字を構成する正方形のパーツが元となっているのです。

さらに、1号館1階に設置されたオブジェは、「キューブ(立方体)」をモチーフに制作されたもの。

なぜ、このようなアートワークが生まれたのか、その理由は東洋学園の建学の精神「自彊不息」(じきょうやまず)と、激動の歴史にありました。

東洋学園のはじまりは、1926年の「東洋女子歯科医学専門学校(旧制)」の建学にさかのぼります。
時は大正時代、まだ女性の社会進出が珍しい状況で、歯科医師として自立を目指す女生徒たちが、ここ本郷キャンパスに集いました。
その後、第二次世界大戦が勃発。
戦火の中で施設を失った本学ですが、女性の社会進出を応援するという志を継ぐべく「東洋女子短期大学」として再発足し、時代の流れとともに男女共学の4年制大学へと形を変えて、現在の「東洋学園大学」に至ります。

▲東洋女子短期大学時代の校舎/東洋学園史料室

改めて振り返ると、まさに「激動の100年」ともいえる時代の変化を乗り越えてきた東洋学園。
建学から現在までの本学を支える礎が、「自彊不息」(じきょうやまず)という建学の精神です。

▲ 創立者・宇田尚による書/東洋学園史料室

100周年のデザインテーマを制作するうえでも、この「日々の努力を怠らず学びに励むことで成長し、社会を変えていく人間になってほしい」という願いの込められた建学の精神が、コンセプトのひとつとなりました。

そこから生まれたのが、教職員、地域の方々、連携企業・団体の皆様、高校生など、本学に携わるすべての人の努力と真心が幾重にも積み重なった様子を「キューブ(立方体)」の積み重ねで表現する、というアイデア。
一つひとつはシンプルな線と面で構成されたキューブが、積み上げ方・組み合せ方によって、まるで積み木やパズルのように様々なカタチ、様々な道筋に変化する……。それはいわば、「無限の可能性」の象徴ともいえます。

100年間にわたる積み重ねに感謝し、未来に広がる無限の可能性に「ワクワク」しながら、本学に関わる全ての方々と共に「ワクワク」の原石を見つけ、生み出し、機会をつくり、夢中になって楽しむ未来として「カタチ」にしていきたい。
そんな思いを込めて、今回のデザインテーマとアートワークが誕生しました。

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100周年を支える、卒業生との絆

“TOGAKU100”キャンペーンのデザイン制作にあたり、本学と二人三脚で奮闘しているのが、株式会社MAO&Co.でプロジェクトマネージャーを務める山村拓也氏。
実は、人文学部国際コミュニケーション学科(現/グローバル・コミュニケーション学部)の卒業生、つまり東洋学園大学の100年を積み上げてきた一員でもあるのです。
「在学生に、『デザインの持つ力』を伝えたいんです」と語る山村氏に、“TOGAKU100”の背景と母校への思いについてインタビューしました。

卒業ぶりに母校を訪れ、自習をしている学生の多さや施設が明るくリニューアルされた様子に驚き、「うらやましさも感じた」と話す山村氏。

ー「ここに来れば、凄いワクワクが待っている。そんな大学って今までにない、新しいと思った」

山村氏の所属するMAO&Co.は、映像やWebなど幅広いジャンルのデザイン・クリエイティブを通じて企業のキャンペーンやブランディングを支援しています。
その中で山村氏が担当しているのが、クリエイターと顧客の間に立ち、計画を推進していくプロジェクト・マネージャーという役割です。
大学時代から、デザインの世界に関わりたいと思っていたのでしょうか?

「いえ、実は全く…(笑)。ただ、在学中から『何か面白いことがしたい』という思いはあって、仲が良かった先生に紹介してもらったテレビCM会社に新卒で入社しました。
4年半ほど助監督を務めていたのですが、CMの仕事を通じてMAO&Co.の代表と知り合い、転職したんです」(山村氏)

撮影現場の進行とは異なる「プロジェクト全体」の進行という新たな役割に、初めは戸惑いもあったようですが、周りの仲間に支えられながら新たなキャリアをスタートした山村氏。
MAO&Co.で企業のブランディングを手掛ける中、東洋学園大学が参加した「宣伝会議賞」を主宰する株式会社宣伝会議の紹介で、本学との縁が改めて繋がりました。

「まさか母校と仕事をするなんて思っていなかったのですが、自分が関わるからには、同じような卒業生に向けて『今、大学が面白いことをしているんだよ!』ということを発信したいし、世間一般の人々がパッと見て『東洋学園大学だ』となるデザインコードを作りたいと思いました」

5階食堂のガラス壁。デザインコードを用いて「TOGAKU」の文字が表現されている

「ワクワクをカタチに」というコンセプトには、最近、リアルで『ワクワク』する機会や交流のチャンスが無くなってきているな、という山村氏の思いも反映されているそう。

「東洋学園大学の『都心』という強みを生かしつつ、先生や職員まで巻き込んで『みんなでワクワクするものを作る』、という大学って新しいんじゃないか、と思ったんです。
自分が在学中、ゼミの学外研修で一番ワクワクしていたのは先生だったな、という記憶もありましたし…(笑)
大学がワクワクの中心となって、『ここに来れば凄いワクワクが待っている』ということを発信していきたいなと」(山村氏)

「ワクワクをカタチに」というコンセプトを軸に、自由に楽しめる美術館風のデザインを目指したコピージアム

そんな山村氏が“TOGAKU100”プロジェクトに込めたのが、「後輩たちに『デザインの力』を感じてほしい」という願い。
「個人ブランディング、セルフブランディングが一般的になってきた今、大学もブランディングすることでここまで変わる、という面白さを伝えたいし、今回のデザインが自分のやりたいことを見つけてもらうきっかけになればと思っています。
色、形など『やっていること』にすべて意味がある、それが『デザインの力』ですが、卒業した今振り返ると、大学で過ごす時間の全てにも意味があり、将来について考え、目標まで逆算して過ごす貴重なチャンスだと感じるので」(山村氏)

社会で大きく羽ばたく卒業生の力も借り、“TOGAKU100”を2026年に向けて盛り上げていきます。