建学の精神「自彊不息」
「一日の安を偸めば一日、一年の労を慰せば一年、一生の楽を求めば一生、その道を得る能わず。天行は健なり。君子以て自ら彊めて息まざるべし」
日々努力を怠るなかれということは、修練を怠らなければ、誰でも必ず何かしらの成果を収めることができるという励ましです。
▲ 創立者・宇田尚による書/東洋学園史料室
※この書では「彊」に「強」をあてています。
本学の建学の精神として継承されてきた「自彊不息(じきょうやまず)」は、創立者・宇田尚が生涯を通して学生に伝え続けた、学びや人生の基本姿勢を表しています。中国に伝わる易経の文言で、その意味は「自ら弛まず努力を続ける」ということ。大正時代、良妻賢母を良しとしていた社会通念を否定し、女性の歯科医師養成に励んだ宇田は、学生が信頼される専門家になり、自立し、自律した人間になることを求め、そのための指針として掲げたのが「自彊不息」でした。時が過ぎ、社会の在り方や学校の形態は変わっても、建学の精神は不変です。「日々の努力を怠らず学びに励むことで成長し、社会を変えていく人間になってほしい」という願いを込めて、「自彊不息」を受け継いでいます。