
学校法人東洋学園理事長
愛知 太郎
大学とは、社会と関わりながら学び、自分の可能性を広げていく場所です。多様な人と出会い、さまざまな経験を重ねるなかで、人は少しずつ視野を広げ、自分自身の歩む道を見つけていきます。
東洋学園の建学の精神は「自彊不息」です。
中国の古典『易経』に由来するこの言葉は、自らを励まし、努力を重ねながら成長し続ける姿を表しています。本来は理想的な人格を備えた「君子」の姿として語られてきました。しかし、私はそれを特別な人だけの理想とは考えていません。人は仲間と出会い、互いに刺激を受けながら学び続ける環境の中で、少しずつ成長していくものです。努力とは強い意志の力だけで続くものではなく、経験の積み重ねや学びの習慣の中で、結果として続いていくものではないでしょうか。
東洋学園大学では、こうした学びの姿勢を大切にしています。教育理念として掲げている
「自他を活かしひらく」
「社会と世界に向き合う」
「支えあい未来をつくる」
という三つの考え方も、学生一人ひとりが仲間とともに学び、社会との関わりの中で成長していくことを目指したものです。
これからの社会は、AIをはじめとする技術の進展によって大きく変化していくでしょう。社会の姿がどのように変わっても、人が学び、経験を積み重ねながら成長していくという本質は変わりません。
理事長として私が大切にしたいのは、学生が安心して学び、挑戦し、仲間とともに成長していくことのできる環境を整えることです。東洋学園がそのような学びの場であり続けるよう、教育環境の充実に努めていきたいと考えています。
学生一人ひとりが多くの経験を重ね、その歩みの中で自分なりの「自彊不息」を見つけていくことを願っています。
愛知 太郎
東京大学大学院工学系研究科金属工学専攻修士課程修了、東北大学大学院環境科学研究科博士課程後期修了。学術博士。同和鉱業株式会社、DOWAメタルマイン株式会社等に勤務、学校法人東洋学園評議員、理事を経て現職。