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東洋学園のなりたち

学校法人東洋学園は旧制東洋女子歯科医学専門学校が旧歯科医師法第1条第1号に基づく文部大臣指定校となった1926(大正15)年11月4日を以て創立とします。同日は1950(昭和25)年まで創立記念日でした。

前身明華女子の開校は1917(大正6)年9月12日、法人設立と旧制専門学校としての認可は1921(大正10)年12月21日、「東洋」への名称変更は1926年10月11日認可。明華時代を含む33年間に約2,800名の歯科医師を養成しました。

1945(昭和20)年4月13~14日の米軍空襲で本郷の施設を焼失、戦後は津田沼仮校舎(1946~50)で教育を継続しました。占領期の医療・学制改革で旧制大学昇格が叶わず、新たに新制大学を設置する前提で旧制東洋高等学校(理科乙類/共学)を併設しましたが1950年3月で両校とも閉鎖し、5月1日(現創立記念日)から新制東洋女子短期大学英語科(後の英語英文科)の教育を開始しました。1951(昭和26)年2月26日より財団法人を学校法人に改組、学校法人東洋学園となりました。

短期大学は戦後の社会に適応した新しい女子高等教育として発展し、増加する学生に対応して1967(昭和42)年9月に流山校舎(千葉県流山市)を開き、1982(昭和57)年に欧米文化学科を設置しました。

1992(平成4)年4月、流山キャンパスで東洋学園大学人文学部(英米言語学科・英米地域研究学科/共学)を開学、短期大学の教育は2006(平成18)年3月に終了しました。大学は社会の変化に応じて学部学科を改組増設し大学院を設置、2018(平成30)年4月に現代経営、人間科学、グローバル・コミュニケーション3学部を全て本郷キャンパスに集約しました。

2026(令和8)年に創立100周年を迎えます。

東洋学園史料室

東洋学園史料室は2006年の創立80周年と短期大学の教育終了にあたり、周年事業の一環として歯科教育と英語教育の両分野における本学女子高等教育の業績を後世に伝えるため、2005年4月より流山キャンパス9号館で業務を開始しました。自校史資料の散逸を防ぎ、その整理と保存を図り、研究報告、展示、年史編纂などによって成果を学内外に還元し、以て東洋学園の発展に資することを目的とします。

本郷キャンパスに現1号館が竣工し、全学部1・2年が流山キャンパス所属となって余裕の生じた本郷4号館6階に常設展示を開設(2008年4月)、その後、数次の事務室移転を経て2020年4月に1号館9階へ移って展示・収蔵・事務の各機能を一ヶ所に集約し、蓄積した知見を反映してパネル解説文を全面的に改稿、写真と図も大幅に差し替えました。

展示は戦後不明になっていた旧制女子歯科医専の生成から閉校に至る経緯、及び新制女子短大としての再出発から成長軌道に乗った1970年頃までを主たる対象としています。80年史編纂から17年が経過し、この間に校友、学外のご協力を得て膨大な史実の発掘がありました。この展示が学内の自校理解と広く社会の東洋学園に対するご理解に役立てば幸いです。

2023年3月