多治見市モザイクタイルミュージアム企画展「今井兼次 不死鳥のモザイク」

多治見市モザイクタイルミュージアムの受贈記念小企画展「今井兼次 不死鳥のモザイク 細部に宿る、造形の魂」が9月14日から公開されます(2020年1月13日まで)。これは大阪・旧東邦商事本町ビル(現大阪商工信用金庫本店ビル)フェニックス・モザイク「糸車の幻想」のオリジナル部材が多治見市モザイクタイルミュージアムに寄贈されたことを記念した企画展です。保存には本学東洋学園史料室も関わっています。

去る2007年には本学新1号館建設に伴い保存したフェニックス・モザイク「岩間がくれの菫花」を除く解体した4作品の断片を文京区・文京ふるさと歴史館に寄贈し、さらに同館から設置準備中の多治見市モザイクタイルミュージアムに譲られています。

今回の展示では同館が所蔵する本学壁画断片に東洋学園史料室が所蔵する断片、建設・竣工当時の文書資料、画像データを加え、さらに多摩美術大学美術館(今井兼次共同研究会)に寄託されている今井家所蔵のエスキースなどを組み合わせ、今井兼次による連作陶片壁画「フェニックス・モザイク」の魅力を伝えます。

フェニックス・モザイク「岩間がくれの菫花」

旧1~3号館にあった「芽生えから開花」(階段)、「思い出の四季」(階下壁面)。ほか「永遠の友情」、「繁栄の樹」がありました。
最大の作品「岩間がくれの菫花」は新1号館に保全され、公道上から間近に鑑賞いただけます。