2008年度
2008年度 4月
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2008年4月1日展示レイアウト作業
工事もほぼ終了した4月1日、東洋女子歯科医学専門学校23回生(1948年卒 元歯科医師)のお二方の先生に歯科医療器具の露出展示レイアウトをお手伝いいただきました。このコーナーの展示物は京都、岐阜、長野、茨城の卒業生からの寄贈品です。「足踏み式エンジン」(歯科用旋盤車)と「回転卓子」はお手伝い下さったお一方の先生のご実家、長野県東御市の歯科医院に保管されていたものです。
▲デンタルボックスは本学の臨床実習で使用したもの。引き出しを開け、エクスプローラー(探針)やメスを包んでいる便箋紙をほどくと、紙には「陸軍」と印刷されていました。
▲まだ照明工事が終わっていないので蛍光灯の明かりです。
2008年4月2日照明工事
スポット照明を取り付け、シューティングを確認します。これで工事は大筋完成、後は展示の調整を行ないます。
▲既存の照明はNEDO高効率エネルギーシステムに採択されていますので撤去せず、脚の長いスポットを取り付けます。
2008年4月10日内覧会
4月10日(木)、江澤雄一理事長、一ノ渡尚道学長以下主だった方にご覧いただきこけら落としとなりました。
▲原田規梭子副学長が指しているのは、ご自身の専任講師採用を伝える当時の学生新聞。
▲江澤理事長(左)と柴鉄也教授(学長補佐)。
2008年4月14日東京商工会議所、朱建栄先生取材
東京商工会議所月刊情報誌『TWIN Arch』(NEWS & OPINIONS 東商新聞)6月号トップ・インタビュー「我が秘なる東京 第60回」の人文学部・朱建栄教授取材がありました。撮影場所は当初「フェニックス・モザイク」のみの予定でしたが、朱先生自ら史料室へ。記事本文のトップ写真は史料室内でのものとなりました。
▲取材が始まる直前、日が差してきました。ターコイズブルーが一際鮮やかです。
▲朱先生自ら東洋学園の歴史について語って下さいました。
2008年4月15日故・岩橋章先生ご家族来室
岩橋章先生(1902~1975)は東洋女歯の口腔外科学教授、附属病院副院長でした。戦後も日本女子衛生短期大学などで一貫して女性歯科教育に携われ、日本口腔外科学会理事、日本歯科放射線学会理事も務められました。
この日は岩橋先生ご息女のご主人様と、そのお嬢様(=岩橋先生のお孫さん)が来室されました。お嬢様はまだ三十代半ばで東京医科歯科大学大学院に勤務する医学博士の俊才です。
岩橋家には昨年、『東洋学園八十年の歩み』を献呈させていただいていましたが、11月に偶々本郷に来られたご主人様が本学を訪ねて下さいました。あたかもその日は歯科医専23回生傘寿の会を催していた日で、思いがけず卒業生との邂逅となりました。それから約半年、史料室開室のお祝いにお嬢様を伴われてご再訪下さいました。2008年4月18日日本歯科医史学会第366回例会
日本歯科医史学会は日本歯科医学会の専門分科会の一つで、史料室担当者は昨年11月から出席させていただいています。同学会に招いて下さった日本歯科大学新潟生命歯学部医の博物館・樋口輝雄氏による、「占領期日本における歯科医学教育の改革」の発表が前回より続いています。第2回目の本日は「『歯科教育審議会報告書(其一)』について」の副題で、国立国会図書館憲政資料室に収蔵されているGHQ/SCAP文書群と、同時期の日本側諸文書との詳細な比較考究のご口演がありました。
本学が歯科医育機関から文系短大に転換を余儀なくされた最大の要因とは、GHQ/SCAPのPHW(公衆衛生福祉局)による医事衛生・学制改革に他ならず、校史の編纂には占領政策の知識が必須となります。
なお、今回の発表に使用された資料の内、『歯科教育審議会報告書(其一)』(1946年9月発行)は本学所蔵のものをご使用いただきました。所蔵と言いながら実際のところ、61年間書類に埋もれていたもの。『東洋学園八十年の歩み』発刊後も年表篇執筆のため資料調査を続けていたところ、同時代の文書類束に挟まれていたのを発見しました。敗戦直後は極めて紙質が悪く劣化が甚だしいのが通例ですが、61年間誰も開いた形跡がなく、結果的に良好な保存状態での「発見」となりました。この文書は史料室で展示していますが、いずれは酸性化してぼろぼろに劣化しますので、他の文書類と共に計画的に複製(電子媒体など)を進めたいと考えています。2008年4月22日ゼミ見学 人文学部・高村宏子ゼミ
2008年4月22日喜井豊治先生来室
モザイクアトリエアイエヌジーを主催するモザイク作家の喜井豊治氏(女子美術大学・武蔵野美術大学非常勤講師)が来室されました。『TILES タイルの本』(タイルの本編集室(株)発行 月刊)に連載中の「モザイク建築ラビリントス」に、本学フェニックス・モザイクを採り上げるための取材です。資料提供等でご協力させていただきました。なお、4月号は「近三ビル テッセラの愉悦」、5月号では「ライオンビヤホール銀座7丁目店」をご執筆されています。
2008年4月23日訃報
本学史料室設置にご協力いただいた中垣正幸氏(京都大学名誉教授、薬品物理化学)は23日、京都市内の病院で逝去されました。享年85歳。
東洋女子歯科医専21回生総代・故中垣久子様(旧姓儀武 本学卒業後、東京大学で医学博士号取得)のご夫君でした。『東洋学園八十年の歩み』に故奥様の卒業式答辞が掲載されたことを大変お喜び下さり、遺品の東洋女歯制帽や遺稿歌集をご寄贈いただきました。史料室担当より在学当時の校友会誌に掲載された遺稿などをお送りして幾度かメール、郵送で文通させていただき、先ごろ史料室開設のお知らせをお送りしたばかりでした。謹んでご冥福をお祈り申し上げます。
2008年4月24日文京区・文京ふるさと歴史館担当者来室
日頃よりなにかとお世話になっている文京区・文京ふるさと歴史館の学芸員、専門員の川口明代氏、北田建二氏、平野恵氏が来室されました。当史料室は開室と同時にアカデミー文京(財団法人文京アカデミー/文京区)の”文京ミュージアムネット”に加入させていただきましたが、同館には一方ならぬお骨折りをいただきました。
(財)文京アカデミー情報誌『文京アカデミーSQUARE』(発行部数10万部)8月号で当史料室加入を、以後毎月常設展スケジュールが掲載される予定です。2008年4月28日文京区民チャンネル『くらしのガイド』放映
本日より5月4日(日)まで、文京区民チャンネル(CATV5ch)『くらしのガイド』で第7回「文の京 都市景観賞 ― 景観創造賞」受賞式の模様が放映されます。