2012年度
2012年8月6~10日/27~29日
消防法の関係という説明ですが、4号館1階の教学系事務室が2階に上がり、1階は本来の学生ホールに戻ります。この計画が伝えられた4月時点で大枠が決定しており、教務・学生・広報3部署共通の1フロア、オープンカウンター式となっていました。
資料の保存と活用の観点から、上記計画には以下の難点が考えられます。
- 他部署と混在し、不特定多数の出入りがある環境では貴重資料を置けない。
- 廊下との仕切りがないことから温湿度管理、防虫対策が不可能になる。
- 割り当て面積が現行より大幅に縮小し、資料を収容しきれない。
事前に現場の実態、意見を汲まない計画作成を遺憾に思いますが、以後、修正交渉を続け、着工前に以下のように落ち着きました。
- 教学系部署との境界に壁、廊下側はガラスパーテーションによる仕切りを設け、独立した空間を確保する。
- 新広報室の横幅を当初計画より1m拡大し、新設する職員ロッカー室を2m削減して書庫スペースを設ける。
簡単なようですが、入りきらない資料は“物置”へ、という発想に対して説明資料を幾つも作成し、交渉と説得を重ね、本年度前期の時間とエネルギーの過半を費やしてしまった観があります。担当者にとってはこの6年で4回目の事務室移転となり、これで落ち着くよう強く願います。全体として大幅に狭くなり、将来的拡張の余地のないぎりぎりの面積ですが、かろうじて現行とほぼ同じ環境と収容力を確保しました。
空調のないロッカー室との仕切り上部に開口部が設けられ、そこから虫類の侵入が発生していること、空調が中央制御で手許操作ができないこと、空調能力が学生ホール用のままで過大に過ぎること、空調の系統が以前のままで、隣接部署との兼ね合いから単独調節し難い点などの問題が残り、次年度以降の改善を求めたいと思います。
6(月)~10(金)で梱包と搬出。指定された仮置き場のほか、貴重資料は6階史料室バックヤードに移しました。
工事中(夏季事務閉鎖期間)及び前期休日出勤代休の後、27(月)~28(水)に新事務室に仮置きされた備品配置を修正した上、再収納を行いました。この際、2・6階間で資料の入れ替えを行いました。また、6階バックヤード収容力増強のため、大型スチールラック1台を購入、設置しました。