2012年度
2012年10月5日
本学創立家(宇田家)の愛知絢子様(愛知和男元防衛庁長官・学校法人東洋学園評議員夫人)により破損していた同書が修復され、元の場所に掲げられました。
槃澗学寮と修復前の同書については2009年8月8~9日をご覧下さい(書の写真は上から4番目)。
本日は専門業者の手で裏打ちした上、新たに表装し直した同書を2階の欄間にかけました。額が変わったことで元の支え金具に掛からなくなりましたが、下部を直接欄間に載せ、ワイヤー入りの紐で吊って重量負担を分散させたことで、十分な安定を得られたと思います。
宇田(愛知・江澤)家では同書の署名「晩翠」から作者を土井晩翠と解釈されていましたが、小松宮彰仁親王の号も晩翠であること、落款が「彰仁親王」であること、小松宮の書として掲載した『槃澗餘香』(1932年7月)の記述をもとにご説明し、納得をいただけました。
槃澗学寮には他にも書画が多数あります。訪れる方(本学関係者に限ります)は書画、家具、什器などを汚したり壊したりすることのないよう、十分に注意してご利用下さい。
関連事項
2010年8月10~11日