2014年度
2014年12月4日
第92回全国大学史資料協議会東日本部会研究会に参加(東京都公文書館仮施設:世田谷区玉川)。
学内で失われ、あるいは欠落のある認可申請書その他諸届(控)も、国立並びに都の公文書館には正本が保存されています。東京都公文書館が港区海岸にあった2012年までに主要な文書の複製を完了し、同館が世田谷区玉川に仮移転後は足が遠のいていました。
仮施設は旧都立玉川高校校舎で、資料保存に配慮のはらわれていない既存建築を収蔵庫として再利用するために、どのような工夫が凝らされ、苦心があるか、その点に関心を持って参加しました。既存校舎の転用は当室も同様ですが、大学の建築に比べ高校はより開口部が多く、目張りや封鎖、水回りと配管の撤去が随所に見られ、保存環境は厳しいものと感じました。一方で教育機関移転後の転用は教育部門との利害調整を必要とせず、資料保存に100%の意を用いることができるのは利点であると思いました。
2019年度中に予定されている国分寺本移転後はさらに遠くなりますが、どのようなハードを備えた施設となるか、興味深く待ちたいと思います。