2018年度
2018年9月5日
第6回:元帥海軍大将東郷平八郎のものと伝わる総義歯の比較調査(於:当室)。
第5回:2018年6月27日
第1~4回へのリンクがあります。
現存する二つの総義歯に関する調査の第6回です。二つの総義歯の技術的検討、考証が終わり、これらを作成した歯科医師の特定が焦点です。
東郷会機関紙『東郷』に掲載された入交直重先生の寄稿が発見され、1925(大正14)年に行われた元帥の歯科治療についてさらに詳細が判明しました。これは現存しない三つ目の総義歯についてです。前回名前の上がった歯科医師は年齢的に無理があり、東郷家縁者として元帥没後、入交先生と同様に旧義歯を所蔵したと考えられます。
海軍嘱託医、名士を顧客とした洋行帰りの「ドクトル」を対象に、医籍録や東郷家に残る書簡などから特定を進めます(次項9月12日に関連記事)。