月報Monthly report

2018年度

2018年9月29日

受贈:竹原直道先生(九州歯科大学名誉教授)より旧制東洋女子歯科医学専門学校指定後1回生旧蔵の1926(大正15)年明華女子歯科医学専門学校紛争資料17点。

旧制東洋女子歯科医学専門学校指定後1回生は卒業直前まで明華女子歯科医学専門学校の学生です。指定認可遅延を巡る学校紛争を経て、二度延長した卒業の直前に経営体制と校名が変わり、卒業前日に指定認可を得ました。

2006年以来の資料調査によって明華女子歯科医学校・専門学校、及び同校紛争の実態が明らかとなりつつあり、本日の学会報告もその一環です。その会場で竹原先生からいただいた資料(複製)は群馬県の歯科医院旧蔵、卒業生本人かその父がファイルした1926(大正15)年紛争を巡る一連の文書と新聞記事のスクラップ、計17点です。

学校発行の父兄あて文書1、学生会報告書5、父兄会報告書6、紛争当事者三者の「肉声」を伝える資料が出てきました。公文書、法人文書からも紛争の経過は辿れますが、これらによってさらに精細な解明が期待されます。

本年5月17日には別の指定後1回生ご遺族から卒業アルバムが寄せられました。当事者の声、姿が直に伝わる資料は格別です。