月報Monthly report

2018年度

2018年10月24日

第7回:元帥海軍大将東郷平八郎のものと伝わる総義歯の比較調査(於:当室)。

第6回:2018年9月5日

第1~5回へのリンクがあります。

現存する二つの総義歯に関する調査の第6回です。二つの総義歯の技術的検討、考証がほぼ終わり、これらを作成した歯科医師の特定が焦点です。

東郷会機関紙『東郷』に掲載された入交直重先生の寄稿が発見され、1925(大正14)年に行われた元帥の歯科治療についてさらに詳細が判明しました。これは現存しない三つ目の総義歯についてです。前回名前の上がった東郷家縁者の歯科医師は年齢的に無理があり、縁者として元帥没後、入交先生と同様に旧義歯を所蔵したと考えられます。

海軍嘱託医、名士を顧客とした洋行帰りの「ドクトル」を対象に、医籍録や東郷家に残る書簡などから特定を進めます。