2017年度
2017年5月22日
創立90周年(2016年)/前身校開校100周年(2017年)記念シリーズ4「創立期の東洋女子歯科医専Ⅱ ―初の女子歯科医専、女子初の文部大臣指定校」公開開始。
本学の源流である旧制東洋女子歯科医学専門学校創立(1926年)から90周年、その前身の明華女子歯科医学専門学校開校(1917年)から100周年の節目を期した創立期シリーズがいよいよ核心に入ります。
本学の創立は高等教育・女子教育の普及、医学・歯科教育の水準向上、女性の社会進出という、大正期の三つの大きな流れの中に位置づけられます。1917(大正6)年の明華女子歯科医学講習所開校から1920(同9)年までのシリーズ2(2016年度前期展)「創立期の東洋女子歯科医専I ―明華女子歯科医学講習所から明華女子歯科医学校へ」に続き、今期は1921(同10)年の旧制専門学校昇格と財団法人設立、関東大震災被災と復興、文部大臣指定認可申請、認可遷延を巡る学校紛争、理事団総入れ替えと“東洋”への改称、1926(同15)年11月4日の指定認可=“東洋学園創立”まで、激動の5年です。
縦糸として公文書の認可申請書を用いて正確に史実をトレースし、横糸に人(卒業生)のエピソードを織り込みました。
明華時代の卒業生数は資料不足から確定に至りませんが、百名台前半と推測されます。決して多からぬ卒業生の中には現在、医学部を含む総合大学を中核に一大学園を築いた創立者(夫人)もいれば、卒業後開業した歯科診療所を当時のまま保存する家もあり、可能な限り詳しく紹介しています。