2017年度
2017年6月10・11日
第118回日本医史学会総会・学術大会(於:京都大学医学部)に参加、「東洋女子歯科医学専門学校校長・宇田尚(第3報)」を報告。
参考:
東洋学園創立者・宇田尚の生涯を通じ、医学・歯科教育と本学の関わりを2015年より連続で報告中、本年は第3回(最終報)、会場は京都大学医学部芝蘭会館です。
第1回(116回大会)では湯島聖堂恩賜神農像とその廟堂について、戦時中私財を投じて献堂した財団法人斯文会(湯島聖堂)理事・宇田尚の働きを示しました。
第2回(117回大会)は宇田尚の幼少期から人脈形成のきっかけとなる従軍時代、北白川宮成久王近侍から実業界への転身、歯科教育との接触までを報告しました。
本年第3回は明華女子歯科医学専門学校への関与と経営権掌握について報告しました。現在公開中の「創立期の東洋女子歯科医専 II ―初の女子歯科医専、女子初の文部大臣指定校」と重なる内容とし、学会と一般・学内向けの展示を関連づけ、同時進行で準備しました。
また会場にちなみ、雇員として京都帝国大学医科大学に勤務(1907~11)した明華女歯設立者・香山明に相応の分量を割いて報告しました。
今回の報告の抄録は『日本医史学雑誌』63(2).1566号に掲載されています。