2014年度
2014年4月3日
前期特集(パネル)展「乙女の遠足 ―遊覧から教育へ 昭和期を通して見る学校行事の旅行」公開開始。
占領期の学制・医療制度改革で文系に転換した医学校は他例がなく、本学の存在理由にかかわるテーマとして2011年「東洋女子短期大学の誕生 ―第二の創立者宇田愛とブラックマーホーム」、2012年「最後の旧制高校 東洋高等学校 ―教養教育への挑戦」、2013年「習志野原の東洋学園 1946~1950 ―“東洋医科歯科大学津田沼キャンパス”の理想」と連続して企画展を行いました。
企画展に先行して学会(大会、例会)で研究発表を行い、2013年末の論文「占領期歯科教育改革の事例研究 ―東洋女子歯科医学専門学校」で現時点のまとめとしました。
今後は2016年の東洋学園創立90周年、2017年の前身校明華女子開校100周年に合わせ、創立期の実態解明とその情報公開に取り組みたいと思います。端境期の今年は趣向を変えて柔らかいテーマ、「学校旅行」をとりあげました。
大正末の東洋女子歯科医専創立から同40年頃の短大時代まで盛行した、本学における学校行事の遊覧旅行はその後、教育を前面に打ち出したオリエンテーション旅行に変容し、平成に入ると廃れていきました。一私学の旅行行事の変遷から時代の変化を浮き彫りにしてみたい、というのが小展の動機です。
展示の概要については以下もご参照下さい。
2014年前期特集(パネル)展「乙女の遠足 ―遊覧から教育へ」
会期:2014年4月3日~10月3日
後期(10月10日~)は第18回夏季オリンピック東京大会開催50周年にちなみ、当時の文部大臣だった元東洋女子短期大学学長愛知揆一オリンピック資料を公開します。この資料群は2016年第31回夏季オリンピック東京招致活動の際、IOC(国際オリンピック委員会)評価委員訪日視察に伴うプレスセンターにあてられた六本木ヒルズ(アカデミーヒルズ)で展示したものです(報道関係者向け、一般非公開)。