2025年度からの多子世帯の学生に対する授業料等の無償化について

制度について

  • これは多子世帯に対し、所得制限なく、大学の授業料等を一定額まで減免する制度です。
  • 授業料減免額は上限が定められており、私立大学は年間の授業料最大70万円とされています。
    そのため完全に授業料が無償化される制度ではありません
  • 多子世帯としての認定には日本学生支援機構(JASSO)の給付奨学金に応募する必要があります
  • 多子世帯とは、あなたの生計維持者(親)が扶養する子の数が3人以上の場合を指します。
    単純な子の数ではなく「扶養する子」の数であることに注意が必要です。
    また、あなた自身も扶養されている必要があります。

「扶養する子の数」に関する補足

  1. 「扶養する子の数」は日本学生支援機構(JASSO)において、法令に基づき「マイナンバー」を通じ直近の税法上の扶養状況からその数を確認します。そのため大学では確認することはできず、希望者は日本学生支援機構(JASSO)の給付奨学金に応募する必要があります。
  2. 学生であっても、アルバイト年収が一定額を超えると扶養から外れることがありますので注意が必要です。
  3. 第一子が社会人となり扶養から外れる場合であっても、応募時期によっては多子世帯として認定される可能性があります。
  4. 本制度における「扶養」とは、家族や親族から経済的な支援を受けることであり、自治体へ納税する際に扶養する人数としてカウントされている方を指します。
    そのため生計維持者の配偶者や両親(学生から見た祖父母)は、申告対象に含みません。しかし、生計維持者が年下の弟妹(学生からみたおじ・おば)等を扶養している場合は、扶養する子と同様にカウントします。

具体的な支援内容(減免等)について

例:授業料900,000円納付の場合、減免される授業料の額と給付奨学金

支援区分給付奨学金(月額)
※自宅生の場合
2025年からの授業料減免額(年間)
生計維持者の扶養する子の数
2人まで3人以上
第Ⅰ区分38,300円700,000円一律
700,000円
第Ⅱ区分25,600円466,700円
第Ⅲ区分12,800円233,400円
第Ⅳ区分9,600円
  • 多子世帯の場合、支援区分に関係なく一律70万円授業料減免となる見込みです。

申込方法について

  • すでにJASSO給付奨学金・授業料等減免を受けている場合(適格認定、資産要件等により支援が停止しているものも含む)は、JASSOにて多子世帯に該当するか確認済のため、新規で応募する必要はありません。
  • JASSO給付奨学金・授業料等減免を受けていない方は、4月、9月の「在学採用」で新規申込みをする必要があります。
  • JASSO在学採用の募集開始は4月、9月の授業開始日を予定しています。
    募集開始時にはTG-Naviおよび大学公式サイトにてお知らせいたします。
  • JASSO給付奨学金とは高等教育の修学支援新制度の一部であり、学業成績要件も課されており、成績も審査対象となります。
    多子世帯であってもこの要件は同様に適用されるため、不採用となることがあります
  • 採用後は授業料減免のみの対象者であっても、給付奨学生と同様の各種手続きが必要となります。
    中でも「適格認定(学業)」による審査については、学業要件について、2025年度から新たな学業要件PDFが適用され、次年度も支援を継続するためにはこれをクリアする必要があります。
    詳細については令和7年度以降の「高等教育の修学支援新制度」の学業要件について:文部科学省PDFをご覧ください。