メディア・プレスリリース
【WEB】井上実佳教授が笹川平和財団『国際情報ネットワーク分析 IINA』に寄稿
2025.06.26
公益財団法人 笹川平和財団(SPF)による国際情報発信のためのWebサイト『国際情報ネットワーク分析 IINA』に、グローバル・コミュニケーション学部の井上実佳教授による論考「AU主導のアフリカ平和支援活動と『平和維持の未来』――日本の貢献策について検討する」が掲載されました。
AU主導のアフリカ平和支援活動と「平和維持の未来」――日本の貢献策について検討する
<はじめに>
2025年5月13日から14日にかけて、国連平和維持活動(PKO)に関する第8回閣僚級会合「平和維持の未来」(Future of Peace Operations)がベルリンで開催され、PKOをより効果的にするための方策やPKOを強化するための改革について議論が行われた。昨今のPKOは非伝統的かつ越境的脅威の拡大、主たる展開地域の一つであるアフリカ域内の政治変動、国際関係の激変などを背景にミッション数が減少している[1]。閣僚級会合に先立ち、2024年10月には独立チームによる研究が公表されたほか[2]、2025年5月6日には平和活動に関するグローバル・アライアンス(GAPO)による提言も発表された[3]。これら研究や提言では、いずれも国連と地域機構が各々の強みを生かして補完しあうパートナーシップに着目しており、アフリカはもっとも経験値の高い地域であり、有益な視点をもたらすことができるとされている[4]。
そこで、本稿では国際平和活動の一形態であるアフリカ連合(AU)主導の平和支援活動(Peace Support Operations: PSO)に焦点を当てて、その活動の特徴・現状や形成過程を分析する。その上で、平和維持に関するパートナーシップのあり方、また日本の支援策を展望する。
(論考の冒頭部分 ※リンク先より引用)