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種村ゼミの学生が、靖国神社と遊就館のフィールドワークを実施

PBL,人間科学

2026.10.08

東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。

5/25(月)、人間科学部「社会教育ゼミ」(種村文孝准教授)の3年生11名が、靖国神社と遊就館でフィールドワークを実施。

今回のフィールドワークは、ゼミ内で学生の1人が「靖国神社に行ってみたい」という発言から始まりました。
靖国神社をめぐっては、国内外で様々な議論があります。学生から「実際に訪れてみたい」という声が上がったことをきっかけに、ゼミでこのテーマについて考えることになりました。

社会教育・生涯学習としても、平和学習をどう行うのがよいのか、博物館などの展示のあり方はどうあるべきなのか、さまざまな議論が考えられるところですが、靖国神社をめぐる問題について、充分に理解したうえで考える機会は、決して多くありません。

訪れる前には、靖国問題に関する本を少し読み、今回はどの考えが正しいかとか間違っているかということではなく、様々な考え方や議論がされているので、自分が実際に訪れて何を感じてどう考えるかを大切にする機会にしました。
そのため、参拝するかどうかは個人の自由とし、遊就館の見学を中心にしました。

大きい鳥居に驚きながらも足を踏み入れる学生たち

国歌の歌詞にも出てくるさざれ石

博物館の遊就館を見学

今回は授業時間の都合で1時間の見学でしたが、学生は時間が足りなかったし、もっとみたかったという声が多く聞かれました。実際の戦争での被害にあった物品や、兵士の遺書などを読んで胸に響いた学生もいました。

その後、春学期のゼミの授業を通して、靖国問題に関する本を読んだり、みんなで議論を重ねきてきました。

「実際に多くの血が流れ、多くの犠牲の上に今の日本があることを認識した。国のために戦ってくれた日本人を私たちは大切にしなければならない」
「遊就館の展示が偏っているとか、戦争を肯定していると批判されているみたいだけれど、自分はそうは思わなかった」
「外国人も多く見学していたけれど、彼らはなぜここにきて、何を感じているんだろう。英語での解説には何が書かれていたのだろうか」
「靖国神社が批判される理由もよくわかった。慰霊は大事だけれど、戦死者をまつりあげて顕彰していることや美化していることは問題だと思う」
「思ったよりもいろんな問題が関わっていて、知れば知るほど、自分の考えがよくわからなくなってきた」

など、さまざまな意見が挙がり、見方や考えが変わった人もいれば、大きく変わらないけれども他の視点も手にした人もいました。

「思想強めのところですよね」と見学前に言っていた学生たちですが、実際のフィールドワーク、文献講読、議論を通して、認識を深められたようです。
よくわからないまま批判するのではなく、実際の場を見たり、歴史を知ったり、いろんな立場の視点を踏まえて考えることは、社会教育や生涯学習にとって大切なことであり、今回のフィールドワークはそのことを再認識する機会になりました。