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子どもとの関わりから援助者の姿勢を学ぶ。堀口ゼミが放課後支援の報告会を実施

PBL,人間科学

2026.10.09

東洋学園大学では、都心の立地や大学の持つ様々なリソースを生かした「TOGAKU PBL」(PBL=課題解決型学習)を積極的に推進しています。

体験を振り返り発表するゼミ生

6月、人間科学部「スクールカウンセリング・心理療法ゼミ」(堀口真宏教授)の3年生が、近隣の小学校で学外研修を実施。株式会社明日葉(ソシオークグループ)が運営する放課後支援事業に参加し7/16(木)に報告会を行いました。同ゼミでは、臨床心理学領域において心理療法・カウンセリングの基礎を学び、特に3年次では、心理援助の基本的姿勢を体得しながら、援助者としての自分自身を見つめ直すことを重視しています。

今回の学外研修では、ゼミ生たちが2班に分かれて地域の小学校を訪問し、(株)明日葉のスタッフと共に、放課後を過ごす児童と交流しました。報告会には(株)明日葉の清野詩乃氏をお迎えし、学生たちは(株)明日葉の事業概要を整理したうえで、小学校での体験から得たそれぞれの気づきを発表しました。

ゼミ生たちがまず口を揃えたのが、児童の安全に配慮することの難しさです。「球技に夢中な子どもは常にボールばかりを目で追ってしまう。だからこそ、自分たちが周囲を見渡し、友達とぶつからないよう声をかけることが大切だと感じた」など、遊びに全力で向き合いながらも安全への視線を絶やさない、支援の現場ならではの視点を実感したという声が多く聞かれました。

質疑応答で活発に意見を交わす様子

一方で、多くの学生が「子どもとの距離感の取り方が難しかった」と振り返りました。複数の子どもから同時に遊びに誘われたとき、一人ひとりにどう目を配るか。特定の子とつきっきりになってしまったとき、ほかの子をどう気にかけるか。こうした場面で、「今は手が離せないから少し待っていてね」と正直に伝えたり、「お友達も誘っておいで」と促したりと、それぞれが工夫を重ねたことが報告されました。名札を見て名前を呼び、顔と名前を一致させようと努めたという学生もおり、(株)明日葉のご担当者からは「短い時間の中で、お一人お一人が高度なことを考えて対応してくれていた」と、学生たちの姿勢に温かい言葉が寄せられました。

ゼミ生の発表を聞きコメントする(株)明日葉の清野詩乃氏

学生たちからは、実践を通じた率直な学びも数多く共有されました。「最初は教室に入るのも不安だったが、子どもたちが温かく迎えてくれて安心した」「片付けやゴミ捨ても子どもたち自身が主体的に取り組んでいて、『見守ること』の大切さに気づいた」「相手の話を最後まで聞き、気持ちに寄り添う姿勢が信頼関係につながると実感した」など、子どもと向き合う中で得た気づきを、今後の学びや将来へ生かそうとする前向きな姿勢が印象的でした。

最後に堀口教授は、「安全が最優先される世知辛い世の中だからこそ、安全な環境の中で子どもが思い切り遊べる場が求められている。学生たちがオープンに心を開いて子どもと向き合えたからこそ、子どもたちもそれを敏感に感じ取り、心を許してくれたのだと思う。子どもと向き合う体験は本質的なものであり、自分自身の成長にもつながる」と講評。子どもの遊びを支える構造や、遊戯療法にも通じる「保護された空間の中での自由」という視点にも触れ、体験を知識として深めていくことの意義を語りました。

子どもとの関わりを通して、援助者としての自分を見つめ直す——。教育・児童福祉の現場で求められる姿勢を、実践しながら学ぶ貴重な機会となりました。