グローバル・コミュニケーション学部長 高尾 享幸
グローバル・コミュニケーション学部は、一人ひとりが国境を越え一体となって変化している「グローバル世界」で豊かに生きていくために必要な「コミュニケーション力」を身につけることを目的としています。そのための学びの3つの柱が「言語」「知識」「体験」です。
「言語」には、英語をはじめとする外国語、日本で学び、働くために欠かせない日本語が含まれます。「言語」の十分な習得なしに、コミュニケーションは成り立ちません。しかし、ただ表面的に言葉を交わすだけでは、十分なコミュニケーションがとれているとは言えません。必要なのは、世界の社会と文化についての幅広い学びによって身につく「知識」です。この「知識」を土台にしてはじめて、「言語」を論理的に使い、語りに深い内容を込めることができます。そして、コミュニケーションのスキルは経験を積むことで自分のものとなります。それを可能にしてくれるのが「体験」です。世界有数の大都市、東京を舞台に行うフィールド・ワークや多彩な海外プログラムを通じて、グローバル世界で豊かに生きるためのコミュニケーション力を自分の内に育てていきます。
グローバル・コミュニケーション学科では、英語に加え、中国語やスペイン語といった外国語の習得にも取り組みます。それとともに、グローバル社会の実情や課題について幅広く学びます。英語コミュニケーション学科では、グローバル社会の第一共通語である英語を文化・心理・社会の面から学ぶとともに、仕事で英語を使いこなせるようになることを目指します。どちらの学科でも、教室の外に出て、学んだ知識を自分の目と耳で確かめ、出会った人々と実際にコミュニケーションをとる体験を重視しています。
グローバル・コミュニケーション学部には、ICP(国際キャリアプログラム)も用意されています。これは、海外への長期留学が必修化されており、卒業後には国際的なキャリアに就くことを目指す高度な特別プログラムです。英語学習はいっそう厳しいですが、充実した学びを経験でき、高い英語力と本物の国際体験を得ることができます。
両学科とも基礎から一歩一歩学びを進めていきます。1・2年次にはじっくりと自分の進路について考えていきましょう。そして、3・4年次に2年間にわたって学ぶゼミでは、自分が興味を持ったテーマを選び、問いを立て、ディスカッションやプレゼンテーションを通じて答えを探るという知的訓練を繰り返します。きっかけをつかみ、目標に向かって努力したいと思っているあなた、私たちは一緒にそのきっかけを見つけてあげたいと願っています。グローバル・コミュニケーション学部には、そのための用意があります。さあ、未来の自分を世界につなげるための一歩を踏み出してみませんか。