お知らせ
毎日新聞が「就職チャレンジプロジェクト」を取材・紹介
2015/05/18
5/18(月)の毎日新聞(首都圏版)にて、「就職チャレンジプロジェクト」について、現代経営学部の永井秀哉教授と、キャリア開発の授業を担当されている近藤昭一講師(元グローバル・コミュニケーション学部教授)、学生らが取材を受けた記事が掲載されました。
「就職チャレンジプロジェクト」は現4年生を対象に、さまざまな分野で豊富な実務経験を持つ教員が学部・学科を越えて就活をサポートするという、今年の1 月からスタートした新たな取組みです。
就職チャレンジプロジェクトに関するプレスリリースはこちら※PDF
教員による組織的な就活支援は他大学でもあまり類を見ない意欲的な取組みだということで、今回記事として取り上げていただきました。
We・就活:教授らが組織的支援 フェイスブックで情報交換 /東京
就職活動に奮闘する学生を、さまざまな業界で実務経験のある大学教員がサポートする取り組みを、東洋学園大(東京都文京区)が今年から始めた。大学がキャリアセンターを設置して就活生を支援するのは当たり前の時代になったが、研究活動が第一となる教授らの組織的な支援は珍しい。取り組みの現況を聞いた。【稲田佳代】
この取り組みは「就職チャレンジプロジェクト(SCP)」。製造、商社、福祉、マスコミ、広告の各分野や公正取引委員会の職歴がある13人の教員が協力し、今年1月に始動した。春に4年生になる学生約420人のうち、就活に早くから関心を持ち、ゼミの担当教員が推薦するなど、条件を満たす学生80人にプロジェクトへの参加を呼びかけて、約50人が応じた。 2月9日、各教員が出身の業界の紹介や仕事のやりがいなどについて講演。翌日、学生は学部の垣根を越えて興味のある教員の下に集まり、就職志望先を絞り込むワークショップを開いた。同月20日には、エントリーシート(ES)の発表と模擬面接も行った。 学生の一人、相原怜奈さん(21)は、ゼミの教員に推薦され「期待されているようで、うれしい」とSCPに参加した。相原さんは、京王プラザホテルで人材開発担当部長を務めた元教授で、現在は非常勤講師の近藤昭一さんの下に付き、ブライダル業界を目指す。2月以降もESを近藤さんに送り、個別に添削を頼んだ。「誰でも自分しか経験していないことが必ずある。それが読み手に伝われば光るESになる」「抽象的な言葉はだめ。具体的な数字や固有名詞を使って」などとアドバイスを受け、添削されたESはすべて通過した。接客業の面接のコツも教えてもらった。 「大学は学問の府」と就活に無関心な教員も少なくない中、「就活で困った時は価値観や感性が合う近藤先生の顔が浮かぶ。感謝しているし、期待に応えたい」と相原さん。「私も指導してほしい」という学生も現れ、相原さんのやる気が波及効果も生んでいる。 玩具メーカーを志望する石山茂樹さん(25)は、早く働き、社会に貢献したい思いが強い。「SCPを通じて、違う学部だが、同じ考えを持った友人と出会えた」と喜ぶ。学生や教員のネットワーク化もSCPの狙いの一つで、フェイスブックでも情報交換や相談を行っている。 SCPを提案した永井秀哉(しゅうさい)教授は「学生全員のために考えた仕組みだが、就活へのやる気にまだ火が付いていない学生の支援は難しいため、今回は80人から始めた。今年の経験を通じ、教員がどこまで支援できるかも含めて知見を得て、進歩させたい」と意気込んでいる。
■写真説明 永井秀哉教授(右)が提案した「就職チャレンジプロジェクト」に参加する相原怜奈さん(中央)と、指導する非常勤講師の近藤昭一さん(左)=東京都文京区本郷1の東洋学園大学で
(2015年5月18日 毎日新聞より)