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朝日新聞が現代経営学部の「東京ドーム研究」を取材・紹介

2015/09/01

8/30(日)の朝日新聞にて、現代経営学部の東京ドーム研究ゼミ(井原久光教授)の取り組みについての紹介が掲載されました。

今回の記事は「教育考差点」という特集で、東洋学園大学のキャンパス統合についてなど現状の動きと共に、東京ドーム研究ゼミでの教育内容が紹介されています。


教育考差点 岐路の大学)学生争奪へ次の一手 「自信・意欲、育てる」

私立の東洋学園大は昨年の入学生から、一部の学部で4年間とも東京都文京区のキャンパスに通う形に変えた。それまでは1、2年時は千葉県流山市だったが、都心に移すことで受験生の増加を狙った。効果は表れ、2013年度は全学部で定員割れだったのが、都心に移った学部では受験生が増加。来春に全学部の移転が終わる。
1992年に開学し、学生数は約2千人。7月、現代経営学部の井原久光教授のゼミの様子を見た。

近くにある東京ドームへの集客アイデアを班ごとに発表する日。アジアからの観光客誘致、富裕層向けプラン……。手ぶりを交え、漫才のような掛け合いで笑いを誘う班もあれば、スマートフォンをいじり続ける学生もいた。
進学を決めた理由を尋ねると、「就職のためには当然、大卒でしょ」「起業したい」。将来を見据えた思いに交じり、こんな答えもあった。「やりたいことがないから」

慶応大卒の教員がいた現代経営学部は、慶応大経営大学院のような教育を目指した。有名企業の経営資料を読み込み、授業で意見を出し合って解決策を導く方法だ。「でも、予習の習慣はない。コミュニケーションも苦手。そんな子もいる中では難しかった」と井原教授。学力が不十分な学生は、高校までの数学などの補習で支えている。
「目の前の学生に合う教育をしたら、大学の魅力になるはず」。井原教授は6年前に学部長に就いたころから、ゼミのテーマを東京ドームに変えた。試合観戦や施設見学で興味を引き出し、目立たない子もささいなことで褒めるように心がけた。
成果を披露する場も用意。ゼミ内や東京ドーム社員への発表会で、コミュニケーション力や自信を身につけて卒業する学生が増えた。飲食店長や会社の営業職など、多くの卒業生が社会を支える。「就職後に必要な基本的な力や意欲を育てる場としての大学も必要」と井原教授は言う。(佐藤恵子)

(2015年8月30日 朝日新聞より)
 

東洋学園大学_2015830朝日新聞

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