お知らせ
「本郷の歴史と文学」の授業で文豪の足跡を訪ねる“文学散歩”を実施
2015/12/02
11/27(金)、グローバル・コミュニケーション学部の科目「本郷の歴史と文学」(神田由美子教授)の授業の一環として、東京・本郷キャンパス周辺での文学散歩を実施。
樋口一葉や徳田秋声(徳と声の正式表記は旧字体)ら、文豪に縁ある建物や、夏目漱石の長編小説「三四郎」の舞台となった地を巡りました。
神田教授(右端)と学生たち
東京・本郷キャンパス周辺は、多くの文学者が暮らし、小説や戯曲の舞台が点在する歴史ある地域です。
今回はまず、「たけくらべ」「にごりえ」などの小説を書いた明治時代の女流作家・樋口一葉の足跡を辿り、旧居跡を訪問。
樋口一葉旧居跡
菊坂や鐙坂など、一葉の日記や作品に登場する坂や路地、通ったとされる質店なども訪れました。
一葉の通ったという旧伊勢屋質店
次に、創業90年というミルクホールや、石川啄木が滞在した下宿「蓋平館」跡などを通り、一葉と同じく明治時代に活躍した小説家・徳田秋声の旧居跡を訪問しました。
徳田秋声が明治38年から没するまで住んでいた旧居跡
最後に、夏目漱石「三四郎」の舞台となった育徳園心字池(通称三四郎池)と、樋口一葉が幼少期に暮らした家に隣接する法真寺を訪問しました。
東京大学のキャンパス内にある三四郎池
学生たちは、各地に設置された看板や碑を確かめたり、建物を写真に残すなど、思い思いのフィールドワークを実施。
授業で学んだ文学作品の舞台や作家のルーツを実際に辿ることで、作品の背景や作家の生涯についてより深く考えると同時に、地元である「本郷」の街に息づく歴史や文化について体感しながら学びました。