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東京新聞にて八塩圭子准教授が本郷界隈の名所を紹介、東洋学園大学も登場
2016/08/19
8/6(土)の東京新聞(32面)に掲載された「東京どんぶらこ」の執筆を、現代経営学部の八塩圭子准教授が担当。
イラスト付きエッセイで本郷エリアの名所・名店を語るとともに、東洋学園90周年を記念して東京・本郷キャンパスで開催されている1964年東京五輪で使用された聖火のトーチにさわれる特別企画についても紹介されています。
TOKYO発 東京どんぶらこ(734) 本郷(文京区)
東京メトロ丸ノ内線・都営大江戸線本郷三丁目駅など下車
大人心くすぐるスポット 八塩圭子
縁あって本年度から、本郷に位置する東洋学園大学で教鞭(きょうべん)をとっている。十階建ての校舎の窓からは東京ドームが見え、場所の説明に「東京ドームの近く」と言うと通りはよい。
しかし、大学前の「壱岐坂(いきざか)下」から、本郷三丁目駅方面に「大横丁通り」を歩くと、水道橋方面とは趣が一変する。看板建築のレトロな建物があるかと思えば、おしゃれな隠れ家的レストランもある。思わず立ち止まってまじまじと店内をのぞいてしまうのが、かつお節問屋の「鵜飼商店」。創業明治初期の老舗だ。
文豪ゆかりの地や、情緒ある坂にたくさん巡り合いたいなら、春日通り方面へ。その昔お屋敷にあったという樹齢六百年の立派なクスノキは一見の価値あり。本郷随一のパワースポットの呼び声高し。目の前にあるフレンチレストランでは、クスノキを見ながら食事ができる。地元の奥さま方や近場で働く人たちで、ランチタイムはいつもいっぱい。
春日通りを渡って菊坂周辺は、樋口一葉の旧居跡や一葉ゆかりの井戸や質店が残されていて、下町情緒あふれる観光客に人気のエリア。
他にも歴史的に素晴らしいスポットが伝えきれないくらいあると、この地を愛する大学の先生方から聞いている。
歴史といえば、東洋学園大学第六代学長の愛知揆一氏は、一九六四年の東京オリンピック当時の文部大臣で、組織委員会理事を務めた人物。聖火リレーに使われたトーチやユニホーム、五輪旗などを一般公開するイベントを九月末まで開催しているので、ご興味ある方はぜひお立ち寄りいただきたい。本郷の町歩きのついでに、トーチを持って写真を撮ってみては。
(フリーアナウンサー)
(2016年8月6日 東京新聞より)
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