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「本郷の歴史と文学」学外研修、近代小説の舞台をめぐる本郷文学散歩・『雁』コースの模様

2017/05/16

5/9(火)、「本郷の歴史と文学」(神田由美子講師)の授業で、森鴎外の小説『雁』の舞台をめぐる本郷文学散歩が行われました。

東洋学園大学_本郷文学散歩_『雁』の無縁坂
『雁』の舞台となった「無縁坂」で解説をする神田講師(中央)と学生たち

東京・本郷キャンパスの周辺には、かつて多くの文学者が暮らし、日本近代文学の舞台となった場所が点在しています。
「本郷の歴史と文学」では、森鴎外や樋口一葉、夏目漱石、石川啄木ら本郷に縁ある作家とその作品をテーマに、実際に街を歩きながら学ぶ学外研修を実施。
今回は、森鴎外の『雁』に描かれた「無縁坂」「枳殻(からたち)寺」、「東京大学の鉄門」をはじめ、石川啄木の暮らした「喜之床跡」(現在は理髪店)、夏目漱石の『三四郎』に登場する小間物屋「かねやす」や「本郷中央教会」、樋口一葉が通った「櫻木神社」などを巡りました。

東洋学園大学_本郷文学散歩_「喜之床跡」 東洋学園大学_本郷文学散歩_「かねやす」
写真左/石川啄木の住んだ「喜之床跡」、写真右/『三四郎』に登場する「かねやす」

学生たちは実際に自分の足で街を歩き、大学からすぐの場所に有名な文学作品の舞台があることを体感。
普段何気なく通っている場所でも、改めて神田講師の解説を聞きながら興味深げにメモを取り、解説の看板を読み込むなど、街を見る目が変わった様子でした。
それぞれの場所が作品内でどのように描かれていたか、当時の様子を想像しながら現在の姿を見ることで、“本郷”という地の歴史や文化、文学作品の背景に触れ、より深く考える機会となりました。