お知らせ
「本郷の歴史と文学」学外研修、泉鏡花の足跡をたどる本郷文学散歩の模様
2017/07/13
7/11(火)、グローバル・コミュニケーション学部「本郷の歴史と文学」(神田由美子講師)で、文豪・泉鏡花の『婦系図』をはじめとする日本近代文学にまつわる施設や街を巡る学外研修を実施しました。
湯島天神の大鳥居
東京・本郷キャンパスを出発後、まずは「本郷座」という劇場があった本郷春木町、元禄時代に幕府小人頭牧野金助が住んだことが町名の由来となった金助町を抜け、泉鏡花が明治24年7月から3カ月ほど暮らしたという湯島新花町へ。
新花町では、徳川将軍家の祈願寺として栄えた宝林山霊雲寺を見学しました。
宝林山霊雲寺
さらに、湯島天神の門前町である湯島天神町で平安中期の武将にちなんだ急坂「実盛坂」を見学し、泉鏡花の小説『婦系図』の舞台としても有名な湯島天神(湯島天満宮)を訪れました。
実盛坂の解説をする神田教講師(写真右端)と急勾配に驚く学生たち
湯島天神では、参拝後に境内を散策。
小説『湯島詣』に登場する御手洗場、鏡花自筆の文字が刻まれた「筆塚」を見学後、『婦系図』をモチーフにした流行歌に登場するガス灯や、『婦系図』を舞台演劇として上演した「新派」の記念碑を見学しました。
筆塚
ガス灯
その後は湯島天神の「女坂」を抜け、「旧岩崎邸庭園」を訪問しました。
湯島天神の女坂
「旧岩崎邸庭園」には、三菱財閥の創始者・岩崎弥太郎の長男である岩崎久彌の邸宅(鹿鳴館を建築した英国人建築家ジョサイア・コンドル設計)が当時の姿で残されています。
学生たちは邸宅内を見学し、西欧の模倣によって近代化を進めた明治期の文化や建築について学びました。
旧岩崎邸庭園