お知らせ
「現代社会とジェンダー」で厚生労働省「イクメンプロジェクト」による出前講座を実施
2018/01/11
11/20(月)、「現代社会とジェンダー」(宮園久栄教授)にて、厚生労働省「イクメンプロジェクト」が主催する「イクメンの星による大学出前講座」を実施。
ゲストに成城大学の高村静特任教授と第16回「イクメンの星」に選定されたI氏をお迎えし、子育てにおける“イクメン”の役割やリアルな毎日、周囲への働きかけについてお話を伺いました。
“イクメン”とは、「子育てを楽しみ、自分自身も成長する男性、または将来そんな人生を送ろうと考えている男性のこと」です。(厚生労働省「イクメンプロジェクト」webサイトより)
厚生労働省 イクメンプロジェクト
講義では、まず高村特任教授が日本社会における「育児休業」の制度について解説。
労働者の申請により、男女問わずに取得が可能(共働きで夫婦合わせて取得する場合は子供が1歳2カ月になるまで)という育児・介護休業法が施行されているにもかかわらず、男性の育児休業取得率がなかなか高くならないという現状についてお話しいただきました。
そのうえで、男性が積極的に育児を行い、育児休業を取得しやすい社会づくりを目的として2010年6月からスタートした「イクメンプロジェクト」について説明していただきました。
厚生労働省の「イクメンプロジェクト」について紹介する成城大学の高村特任教授
厚生労働省の「イクメンプロジェクト」では、仕事と育児を両立するために自らの職場に働きかけていることや、両立のための工夫・苦労、仕事に及ぼした効果や好影響といった体験談をWebサイトで募集。
体験談投稿者の中から選ばれた“イクメン”のロールモデルを「イクメンの星」として認定しています。
現在、日本全国に30名いらっしゃるという「イクメンの星」の中から、スペシャルゲストとして共働きで3人の子どもを育てているというI氏が登壇。
子育てと仕事を両立する日々のリアルな様子を、1日のスケジュール等を公開しながらお話しいただきました。
長期の育児休業を取るのではなく、お子さんの出産時もスケジュールを工夫することで仕事と家庭を両立したというI氏は、「イクメンの星」の中でも少し独特な存在だそうです。
どうして子育てと仕事の両立を頑張れるのか、周囲にどんな働きかけをしたのか…など、実体験に基づいたお話をしていただき、学生たちが自分の将来に向けてワーク・ライフ・バランスや家族との関わりについて考える大変良い機会となりました。
I氏自ら会社や家庭を両立しようとしている姿や、「父親」として育児にかかわる姿は多くの学生にとって眩しく映ったようで、「将来について考える良いきっかけになった」という感想が寄せられました。
男子からは「将来は『父親』として家事や育児に積極的に参加していきたいと決意した」という声や「自分も育児休暇を利用したい」という意見が、女子からは「結婚しても働き続けるために就職先選びから考えたい」という声があがるなど、将来のライフプランを考える大変良いキッカケとなったようです。
当日の模様が厚生労働省のホームページでも紹介されました。
イクメンプロジェクト活動レポート