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紅茶を通じてケニアの支援を!日本ケニア交友会で活躍する卒業生が来学、特別講義を実施

2018/06/19

6/12(火)、東洋学園大学の1期生で、国際産直の紅茶貿易を通じてケニアの支援を行う日本ケニア交友会 東京事務局代表の富塚比咲子さんが来学。
昼休みと、グローバル・コミュニケーション学科の「比較文化論入門」(佐藤泉教授)で特別講義を行いました。

東洋学園大学_日本ケニア交友会 富塚氏

富塚さんは本学の1期生として入学後、ゼミの有志とバングラデシュで井戸掘りのボランティアをするなど国際的に活動。
卒業後は、海外でのボランティアや一般企業、ケニア共和国大使館勤務を経て、現在は農薬を使わないで育てられた紅茶の貿易とともに、現地の子どもたちへの奨学金プログラムや農家への支援などを手掛ける日本ケニア交友会の代表を務めています。

昼休みの特別講座には、国際キャリアプログラム(ICP)の2年生らが出席。
将来、グローバル・キャリアを志向する学生たちに対して、日本ケニア交友会の活動や、卒業後、海外を旅した経験、実際にナイロビ事務所に勤務したや地元の農家の方との交流についてお話しいただきました。

東洋学園大学_富塚氏による昼休みの特別講座

チョコレートのカカオ豆の事例でよく知られる搾取の多いプランテーション経営とは異なり、ケニアの紅茶は現地の小規模農家が自分たちで生産しています。
そのため、日本ケニア交友会が農家から直接紅茶を仕入れることで、紅茶を購入することが小規模農家の利益に直結するフェア・トレードのシステムとなっているそうです。
また、同会では生産地の子どもたちへの奨学金など、教育支援も手掛けています。

東洋学園大学_ケニアで活動する富塚氏

ナイロビで生産地の人々と直接関わりながら紅茶貿易や支援活動を行ってきた富塚さんの体験談には、学生たちも強い刺激を受けたようで、質問が相次ぐなど昼休み中にもかかわらず真剣に学ぶ姿が見られました。

一方、4限に開講された「比較文化論入門」の特別講義では、“比較文化”の観点からケニアの言語や社会、生活、文化と日本との違いについて解説していただきました。

ケニアの公用語のひとつであるスワヒリ語、経済発展が進みビルやマンションが続々建設されている首都ナイロビの様子などをご紹介いただき、“野生動物がいっぱいのサファリ”、“マサイ族”といった日本人が持つイメージとは異なるケニアの様子を知ることができる貴重な機会となりました。
特に、女性が理系の勉強をし、NGOや外資系勤務をし、日本よりも自立しているという話には驚かされました。

東洋学園大学_比較文化論入門