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翻訳文化ゼミの学生が字幕・ナレーションの英訳を担当した映画『未来につながる有松絞り』が公開&ゼミ生が映画の舞台を訪問
2018/09/20
英語コミュニケーション学科の「翻訳文化ゼミII」(松本美千代教授)に所属する4年生らが、400年の歴史を持つ伝統工芸「有松絞り」のドキュメンタリー映画『未来につながる有松絞り -What is Arimatsu shibori? -』の字幕・ナレーションの英訳を担当。
9/3(月)にゼミ生と松本教授が名古屋市にある「有松・鳴海絞会館」を訪れて、完成した映画を鑑賞し、絞り職人の方々と交流しました。
映画が上映されている「有松・鳴海絞会館」を訪れたゼミ生5名(左から5名)
松本ゼミは、“同会館で上映するドキュメンタリー映画を製作するにあたり、増加する来日外国人観光客に有松絞りの魅力を伝えるために、英語字幕とナレーションを作ってほしい”という依頼を受け、今年2月から同映画の字幕・ナレーションの英語翻訳をスタート。
夏休み期間も就職活動の合間を縫って翻訳を進め、翻訳原稿の完成後はゼミ長の高津愛実さんがナレーションの収録に立ち会いました。
翻訳に取り組むゼミ生たち
スタジオでのナレーションチェック
9/3(月)の「有松・鳴海絞会館」訪問には5名のゼミ生が参加し、完成した映画を現地で鑑賞しました。
「自分たちの活動が形になったことや、プロのナレーションにみんな感動でした」(ゼミ長・高津さん)
また、会館では絞り職人の作業を間近で見学させていただき、職人の方々とも交流。
400年の長い歴史を持ち、人から人へと代々受け継がれてきたことで、職人によって技法や道具、流派やデザインが千差万別という有松絞りの魅力に直接触れました。
さらに、会館職員の方に映画の舞台ともなった有松の町並みを案内していただき、屋根の高さや信号の形、自然と建物の共存といった、伝統を保存するための取り組みを目の当たりにしました。
昔ながらの建築や伝統文化が残されている様子に、学生からは「町全体が博物館みたいだった」との声も上がりました。
ゼミ長・高津愛実さんのコメント:
実際に映画の舞台となった有松を訪問し、映画内の風景を見られたことに感動したのと同時に、伝統を残し、伝えることの大切さと努力の大きさを実感しました。
翻訳は大変でしたが、プロジェクトを通じて400年の歴史を持つ有松絞りについて知ることができ、外国の人々に伝える努力に関われたことは、本当に良い経験になりました。
映画は今後20年間使われるとのことなので、ぜひ、たくさんの外国人観光客の方々に映画を見てほしいです。
<上映情報>
『未来につながる有松絞り -What is Arimatsu shibori? -』
配給:有松絞商工協同組合
2018年8月より有松・鳴海絞会館にて上映中
有松・鳴海絞会館ホームページ