お知らせ
元・青年海外協力隊員の宍倉有加里氏が来学、佐藤(泉)ゼミで特別講義を実施
2018/11/21
11/7(水)、グローバル・コミュニケーション学科の「多文化理解ゼミ」(佐藤泉教授)のゲスト講師として元・青年海外協力隊員であり、JICA地球ひろばで地球案内人(専属ガイド)を務める宍倉有加里氏が来学。
青年海外協力隊の活動や国際協力に関する特別講義をしていただきました。
多文化理解ゼミIIのゼミ生と宍倉氏(前列右)
宍倉氏は日本の中学校・高等学校で数学教師を務めた後、青年海外協力隊員としてバングラデシュに3か月間、エチオピア連邦民主共和国に1年4か月間派遣され、現地の学校で数学教育に携わられました。
講義ではまずエチオピアで話される「アムハラ語」講座からスタート。「アンタ」=「あなた」(男性。女性は「アンチ」)など、日本語に似た単語もあることをご紹介いただき、エチオピア式の挨拶も目上の人と親しい人とで二種類練習しました。
また、バングラデシュのイード(犠牲祭)では、牛の肉を1/3は自分に、1/3は親しい人と、1/3は貧しい人にあげるというイスラーム独特のホスピタリティについて伺いました。
エチオピアの小学校で算数の引き算(例、「15-3」)では、子どもたちに15本の線を引かせ、そこから3本消すといくつになるか、という教え方をしているとのこと。九九を教えるのに手作りのフラッシュカードを作ったり、定規も手作りしたりと苦労されたことを伺いました。さらに、海外について知るということは、日本について考えること。着付け、茶道、折り紙等、日本について知ることも大切だと教えて頂きました。
国際協力活動、教育支援活動の現場に立たれていた方ならではの具体的なエピソードや様々な発見について教えていただきました。講演後に学生達との質疑応答もあり、小学生の頃からの夢を実現されたお話に一同感銘を受けました。