お知らせ
『小さな地球の大きな世界~プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発』の翻訳を手掛けた谷淳也氏が古屋ゼミのゲスト講師として来学
2018/11/24
11/12(月)、グローバル・コミュニケーション学科「国際環境協力ゼミ」(古屋力教授)のゲスト講師として、『小さな地球の大きな世界~プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発』(J.ロックストローム、M.クルム著)の日本語翻訳を手掛けた谷淳也氏が来学。
「人新世に生きるということ」というテーマで特別講義を行いました。
谷氏は東京銀行、UBS証券を経てクレディ・スイスに入社、日本におけるプライベート・バンキング部門を立ち上げた経歴をお持ちです。
今回の講義では、谷氏が翻訳を手掛けた『小さな地球の大きな世界~プラネタリー・バウンダリーと持続可能な開発』の内容を紹介しつつ、スウェーデンの環境科学者であるヨハン・ロックストローム氏が提唱した「プラネタリー・バウンダリー(人類が生存できる範囲の限界)」についてお話しいただきました。
「プラネタリー・バウンダリー(人類が生存できる範囲の限界)」とは、“人類が地球に与える圧力が大きくなりすぎると、自然の持つ回復力の限界を超えて、気候や水環境、生態系などに後戻りできない大きな変化が起こりうる”とした概念で、国際社会で大きな注目を浴び、今年4月に閣議決定された第5次環境基本計画でもその考え方に言及されています。
講義では、この「プラネタリー・バウンダリー(人類が生存できる範囲の限界)」の範囲内で持続可能な社会へどのように転換していくのか、その転換を促すための新たな発展パラダイムとはどのようなものかをお話しいただきました。
講義終了後には学生との活発な質疑応答が行われ、ゼミ終了後も谷氏と談笑する学生の姿が見られるなど、学生にとっても興味深い講義となったようです。