お知らせ

八塩ゼミと日清食品の産学連携プロジェクト、最終プレゼンテーションの模様

2018/12/03

11/12(月)、日清食品株式会社と現代経営学部の「マーケティングとメディア研究ゼミ」(八塩圭子准教授)との産学連携プロジェクトを締めくくる最終プレゼンテーションを実施。
ゼミ生たちが日清食品(株)東京本社を訪れ、日清食品HD執行役員・CMOの深澤勝義氏をはじめとする社員の方々に対してプレゼンテーションを行いました。

東洋学園大学_日清食品×八塩ゼミ最終プレゼン
深澤氏(前列右端)をはじめ、プロジェクトにご協力いただいた社員の方々と八塩ゼミ

東洋学園大学_八塩ゼミ最終プレゼンの様子

今回のプロジェクトは、八塩ゼミの3年生17名が4チームに分かれ、「カップヌードル」「日清焼きそばU.F.O.」「チキンラーメン」「日清カレーメシ」の各商品を売上倍増させるための戦略を提案するという内容。
5月のキックオフからこれまでの約半年間にわたって、各商品の開発を担当する社員の方々との合同ワークショップや、横浜にある「カップヌードルミュージアム」の見学、学園祭での「チキンラーメン」アレンジレシピの出店とアンケート調査を実施したほか、各チームがそれぞれの視点でリサーチを進め、戦略を検討してきました。

東洋学園大学_フェニックス祭郷郷祭り_八塩ゼミ

10月の学園祭でチキンラーメンアレンジレシピを販売するゼミ生たち

最終プレゼンテーションでは、まずチキンラーメンチームが新たな販売機会の発掘・増加と、歴史を持つチキンラーメンをアレンジレシピという新たな形で展開することを狙った業務用の商品展開を提案。

学園祭で実際にアレンジレシピを販売して消費者にインタビューした様子を動画で紹介したり、収益を報告したりと、工夫したプレゼンを行いました。

東洋学園大学_チキンラーメン班最終プレゼン
学園祭でのリサーチを軸に戦略を組んだチキンラーメンチームのプレゼン。

次に登壇したU.F.O.チームは、女性向けのU.F.O.ブランド新商品を提案。
潜在顧客である女性の中でも女子大生の中食市場に注目し、「ベジファースト」を意識したり、容器を工夫したりと女性の食べやすさに細かく配慮すること、それによるコスト増にはU.F.O.ブランドの強みを活かして高価格帯のプレミアムブランドを展開し対応することなどを提案しました。

東洋学園大学_八塩ゼミ_UFO班最終プレゼン
イチから新商品を作ろうとする姿勢が高い評価を受けたU.F.O.チームの提案 

3番目に登壇したカップヌードルチームは、既に多様な戦略が実施されている定番ブランドに対して、新たな視点を探すために大量の定量データを収集・分析。
健康意識が高いが忙しい30代女性をターゲットとし、「健康」と「時短」をキーワードに、スーパーのお惣菜とのクロスセル戦略を提案しました。

東洋学園大学_八塩ゼミカップヌードルチーム最終プレゼン
社員の方から「様々な戦略がやりつくされている中で、よく新しい仮説を見つけたなと驚いた」との声が上がったカップヌードルチーム

最後に発表したカレーメシチームは、それまでの3商品と比べて認知度が低めであることに着目し、商品特性を活かしたプロモーション戦略を企画。
アウトドアレジャーとカレーメシが持つ強みの親和性に着目し、屋外でのレジャーシーンの中でカレーメシを体験し、消費者とのエンゲージメントを高める「カレーメシ協賛バスツアー」の施策案と、広告やバスのラッピングデザインを提案しました。

東洋学園大学_八塩ゼミ_カレーメシ班最終プレゼン
バスツアーのアイデアに加え、インパクトの強いラッピングバス案が担当社員からも好評だったカレーメシチーム

最終審査の結果、「どのチームも違う角度からの提案で面白かった」という総評をいただき、中でも学園祭で商品を調理・販売して消費者の声を集めてエビデンスを作った点が高い評価を受けたチキンラーメンチームが最優秀賞を受賞しました。

東洋学園大学_日清食品HD執行役員・CMO_深澤氏
深澤勝義氏からの講評

東洋学園大学_八塩圭子准教授
指導を担当する八塩准教授

今回のプロジェクトはデータを取り、実験し、アイデアを洗い出し、ロジカルに整理して発表するという実際の仕事にも必要なスキルや考え方を学生一人ひとりが身につける貴重な機会となりました。