お知らせ
岩谷マテリアル株式会社と後藤ゼミとの産学連携プロジェクト、最終プレゼンが終了
2019/03/02
10月にスタートした現代経営学部の「新商品開発ゼミ」(後藤智准教授)と岩谷マテリアル株式会社よる産学連携プロジェクトについて、1/28(月)に最終プレゼンテーションが行われました。
同プロジェクトは岩谷マテリアル株式会社に対して現代経営学部の学生が新商品のアイデアを企画・提案し製品化を目指すという内容で、今年は「湯たんぽ」というテーマで実施されました。
最終プレゼンテーションでは岩谷マテリアル株式会社本社オフィスにうかがって、全3チームがプレゼンテーション。
1グループ目の提案は、湯たんぽの意味を変える「肉球湯たんぽ」。
ステンレス製の湯たんぽの一部分をシリコンに変え、猫の肉球のデザインに。お湯を入れると内部の圧力が高め、シリコン部分で「ぷにゅぷにゅ感」を再現することで、「温まる」ために湯たんぽを使うのではなく、「肉球による癒し」を得るために湯たんぽを使用するという意味の転換を狙いました。
さらに、800人を超えるアンケートから商品の可能性を検証し、近年の猫動画の人気に注目して猫に焦点を当てたYouTuberとのコラボを提案。
国内外の猫好きYouTuberの宣伝効果を定量的に示し、効果的なプロモーションを提案しました。
プレゼン後は社員の方々から「猫型のカバーをかけるなどのアイデアはあったが、肉球を再現するというアイデアはなかった」と好評を得ました。
2グループ目は、湯たんぽの余った熱を利用した「アロマセラピー×湯たんぽ」を提案。
多くの場合湯たんぽは布団等を温めた後は、低温やけどを防止するため、そのまま放置されますが、そこに着目し、湯たんぽを最後まで楽しめる方法を提案しました。
特に、アロマオイルによる汚れの洗いやすさといった機能面と、アロマセラピーに興味を持つ女性が好むデザインを強調しました。
プレゼン後は社員の方々から「実現可能性が高く、すぐにでも検討したい」と好評を得ました。
3グループ目の提案は、サウナ好きの学生が、湯たんぽに入りたいという願いを叶える「You単Pod」を提案。
お風呂に入りながら傘をさすと、その部分の湿度が高まり、ミストサウナを再現できるのですが、それをお風呂の蓋で再現しようという大胆なアイデア。
さらに、そのお風呂の蓋を使用すると、まるで湯たんぽの中に入っている状態が再現できるデザインにすることで、娯楽用品として売り出すことを提案しました。
湯たんぽの概念を破壊する提案に「発想が斬新すぎる」という驚きの声も聞かれました。
今回のプロジェクトは、前年度までとは異なりアイデアの自由度が低いと思われた湯たんぽが課題であったため、既存の商品やニーズベースではなく、自分たちのライフスタイルベースで「内から外に向かう」提案を行いました。
その結果、湯たんぽ市場ではほとんど議論されたことがない斬新なアイデアが生まれ、企業の方から好評であったと同時に、学生の自信にもつながりました。
さらに、今回はプレゼンを岩谷マテリアル株式会社の本社で開催していただき、就職活動が本格化する前に会社の雰囲気に触れられる大変貴重な機会となりました。