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[WEB]井上実佳准教授が笹川平和財団『国際情報ネットワーク分析 IINA』に寄稿(2/24)

グロコミ,研究,メディア

2022.02.28

2/24(木)、公益財団法人 笹川平和財団(SPF)による国際情報発信のためのWebサイト『国際情報ネットワーク分析 IINA』に、グローバル・コミュニケーション学部の井上実佳准教授による論考「映画表象とアフリカの安全保障」が掲載されました。

映画表象とアフリカの安全保障

映像が形成するアフリカのイメージ

 1992年12月、米軍主導の統一タスクフォース(UNITAF)による対ソマリア「希望回復作戦(Operation Restore Hope)」は、メディアがモガディシュの海岸で待ち構えるなか展開され、上陸する海兵隊の姿が米国のゴールデンアワーに合わせて報道された。米国のソマリア介入(1992年)はまさに「CNN効果」の典型である。世論は内戦下で人道危機にあえぐ人々を映すテレビに突き動かされ、米国の外交政策は米軍のソマリア派兵を選んだ。

 対アフリカイメージはいかに形成されてきたか。映像は人々にイメージを植え付け、世論に影響を及ぼし、外交や内政に作用することもある。各国政府や国際組織がこのような効果を狙って映像をつかう。また、アフリカ人は映画表象を通して何を伝えているだろうか。本稿では、ソマリアはじめアフリカの紛争をモチーフとした映画を通して考えてみたい。

(論考の冒頭部分 ※リンク先より引用)