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人間科学

少年院で働く国家公務員「法務教官」の役割を知る。「地域ではたらく」ゲスト講義

人間科学

2021.07.05

人間科学部科目「地域ではたらく」(宮園久栄教授)では、様々な職業のゲストを講師として招き、地域社会を支える仕事について学んでいます。
6/29(火)は、法務教官を経て現在は法務省大臣官房会計課職員として活躍されている谷川翔一氏をゲスト講師に迎え、法務教官の仕事やキャリアについてお話を伺いました。

谷川翔一氏

法務教官は国家公務員のひとつで、少年院や少年鑑別所等に勤務する専門職員です。
講義では、法務省の内部部局である「矯正局」の組織図紹介や、講師がなぜ法務教官を目指したのか、と言ったお話から始まり、法務教官が掲げる少年の「健全育成」という理念をもとに、再犯の防止と同時に「健全な社会人に成熟させる」ことも目的となる少年院ならではの仕事内容や考え方についてお話しいただきました。

授業の後半では、実際に法務教官を務める方たちのメッセージ紹介に加え、公務員系の職種にしては珍しく「学歴に左右されない」という法務教官のキャリアステップのお話も。
様々な経験を持つ少年たちと相対する仕事ということもあり、「自分では意識していないかもしれないけれど、大学生は色々な経験をしている。皆さんの経験が役立つので、ぜひ(法務教官という職に)来てほしい」という言葉に、学生たちも興味を惹かれたようです。
質疑応答では、夜勤もあるという法務教官のスケジュールについての質問のほか、参考図書についての質問もあり、普段はなかなか知る機会のない法務教官という職業や少年院について学びを深める好機となりました。