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【硬式野球部】コロナ禍で4年生が選んだラストゲーム

TOGAKUスポーツ

2020.11.17

10/25(日)本学流山グラウンドにて4年生の引退試合となるOP(オープン)戦を開催。
対戦相手に東京学芸大学を迎え、2-7という結果となりました。

今年度は新型コロナウイルスの影響を受け、本学硬式野球部が所属する東京新大学野球連盟の春季リーグ戦は1部以下すべてのリーグ戦が中止に。
秋季リーグは2部から4部に所属する大学の活動再開が遅れたことで1部のみ開催、2部以下は中止となったため、2部リーグに所属している本学は、残念ながら通年でリーグ戦が開催されないという異例な年となりました。
緊急事態宣言による活動制限、目標としていたリーグ戦の中止など、コロナ禍に翻弄されながらも最終学年としてチームを支えてきた4年生に、春から今までの歩みとラストゲームに賭けた思いを取材しました。

春季リーグ戦の中止は、ほぼ全国的な判断となっていたため、選手たちも比較的早く気持ちを切り替え、秋季リーグ戦の開催を信じオンラインで連絡を取り合いながらトレーニングを続けていた。
夏には感染対策を講じながら正式に部としての活動を再開。
秋季リーグ戦開催を信じ練習に励んでいた選手たちも、8/25(火)に秋季リーグ戦の中止が発表されると、さすがに心が折れた。
4年生はその時点での引退も考えたが、光川監督から「リーグ戦の代替試合の可能性はある」との言葉で「そこにむけて頑張ろう」(渡辺主将)と前を向いた。
9月上旬、東京新大学野球連盟は秋季リーグ戦の代替試合となる「交流トーナメント戦」を10月以降に開催するとした。

しかし、10月中旬に交流戦の開催が11月7日(土)~9日(月)と発表されたのを受け、4年生で話し合いをした結果、交流戦は来季に向けた下級生チームの経験の場とし、4年生は10月に引退することを決めた。

「今まで何度か気持ちを切り替えながら10月の代替試合開催に向け励んでいたが、11月開催と聞き、これ以上モチベーションが維持できないと判断した。中途半端な気持ちで交流戦に臨むよりも、これまで切磋琢磨してきた学芸大学さんを相手に戦えるこの試合を最後にしようとみんなで決めた」(渡辺主将)

「ただ、できればみんなでリーグ戦をしたかった」と漏らした渡辺主将の言葉の裏には、春の中止で引退を考えた選手がいた中で「秋まで頑張ろう」と話し合い、ここまで引退せずについてきてくれた仲間への思いも込められていた。

そして、10/25(日)、ラストゲーム当日。
4年生として1試合も公式戦を行えずに引退することとなったが、この日の4年生は晴れやかで、笑顔の絶えない試合となった。

写真左より藤﨑海都選手(4年・山村学園)、鈴木健斗選手(4年・高崎商科大附属高)、合力裕剛選手(4年・八千代松陰高)

結果は2-7と力は及ばなかったものの、渡辺主将は「自分の力を出し切る、という思いで試合ができて良かった」と振り返った。

左より松野十三選手(4年・修徳高)、三戸堅太選手(4年・横浜高)、渡邉陸選手(主将、4年・横浜高)

試合後、4年生一人ひとりから「この仲間と野球ができて楽しかった」「リーグ戦はできなかったが、後輩たちには来季に向け頑張ってほしい」「自分は後悔がないとは言えないので、後悔をしないように取り組んで1部昇格を実現して欲しい」などと挨拶があった。
渡辺主将は最後に、「これからも目標を見失うこともあるかと思う。そういう中で、日々の練習に真摯に向き合いながら励んできた今回の経験を活かして、今後は社会人として頑張っていきたいと思う。」と語っていた。

東洋学園大学硬式野球部

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