お知らせ

八塩ゼミと目白大、LGエレクトロニクス・ジャパン(株)の大学間連携・産学連携プロジェクト最終発表の様子

2017/11/24

11/14(火)に現代経営学部「マーケティングとメディア研究ゼミ」(八塩圭子准教授)の学生と目白大学社会学部社会情報学科のゼミ(長崎秀俊准教授)が、LG エレクトロニクス・ジャパン株式会社の本社を訪問。
4月からスタートしたLG エレクトロニクス・ジャパン株式会社との産学連携マーケティングプロジェクトの最終発表を行いました。

東洋学園大学_LGエレクトロニクス・ジャパンと目白大学との連携プロジェクト
社員の方々と参加者一同(写真中央から左側が八塩ゼミ、右側が長崎ゼミ)

プロジェクトのテーマは「LGが有機ELテレビを日本で売っていくには?」。

八塩ゼミの学生たちは3チームに分かれ、チームごとに様々なリサーチや取材・調査を実施。
同社のご協力のもと研究を進め、6月に中間発表を行い、9月には韓国のLGエレクトロニクス本社や有機ELパネル工場、現地の家電量販店やギャラリーを巡る韓国研修にも参加しました。
さらに、10月には同社のマーケティングチーム部長の金東建氏とLGエレクトロニクス・ジャパン・ラボ株式会社の濱田一郎氏に来学いただき研究計画へのアドバイスをいただくなど、最終発表に向けて戦略を練り上げてきました。

最終発表では、金氏、濱田氏をはじめLGエレクトロニクス・ジャパン社の社員が審査員を担当。長崎ゼミのチームと八塩ゼミのチーム計6チームが、それぞれの戦略を提案しました。

八塩ゼミの1チーム目は、大型の有機ELテレビのサイズや価格帯を踏まえ、富裕層をターゲットとしたショールーム「LGハウス」を提案。

東洋学園大学_八塩ゼミ第1チームの最終発表
第1チームの発表

富裕層の多い軽井沢に「LGハウス」を建設し、「LGが変える日本の生活」としてエレクトロニクス社の製品のあるライフスタイルを訴求するという戦略で、3D画像等でインテリアのイメージを紹介しつつプレゼン。
社員の方々からは「ターゲット特性に対して的確なアプローチをしている」との評価を頂きました。

しかし、このチームの直後に発表した目白大チームの提案内容と戦略のコンセプトが被ってしまうという予想外の展開が。
ビジネスにおけるコンペやプレゼンの難しさについて身をもって感じることができ、貴重な経験となったようです。

2チーム目はLG社のテレビが持つ「ズーム機能」に着目。
家族でテレビを見る時間が減っているというリサーチ結果を受け、家族団らんのツールとしての「テレビ」の復権を目指し、ファミリー層をターゲットに「家族で楽しむTVライフ」をテーマにしたショッピングモールでの体験イベントを提案しました。

東洋学園大学_八塩ゼミ第2チームの最終発表
第2チームの発表

社員の方々からは、アイデアの具体性や、ターゲット設定を単独セグメントではなく「世帯全体」とした目の付け所を評価していただき、目白大の学生からもターゲット設定の着眼点が良いという声を多くいただきました。

3チーム目は、全6チームの中で唯一ターゲットを「若者」に設定。
若年層への認知度が低いというネットリサーチ結果を逆手に取り、K-POPやメイク、旅行等でLGエレクトロニクスの本拠地である韓国に対する高い親近感をもつ若年層を潜在顧客と捉え、アプリを利用して認知度をアップ、価格帯の安い商品から同社のファンを作り、最終的に有機ELテレビの購買へつなげるという長期戦略を提案しました。
この提案は社員の方々からも「夢がある」「セグメントを変えたこと、アプリを使うことなど、斬新なアイデアだった」と高い評価をいただき、優秀賞を獲得しました。

東洋学園大学_八塩ゼミ第3チームの最終発表
第3チームの発表

東洋学園大学_第3チーム表彰の様子
金氏(左端)から優秀賞をいただき、満面の笑みを浮かべる第3チーム

発表後、金氏からは「韓国研修などの活動を通じ、お互いを理解しあうことができた。今日が最後ではなく、また皆さんと一緒に仕事ができれば。この活動をバネにさらに成長していっていただきたい」、濱田氏からは「社会人になっても、自分がどう思っているか、自分の感性やアイデアを大切にしてください」と、将来に向けての温かなエールを頂きました。

東洋学園大学_LGエレクトロニクス・ジャパン金東建氏
マーケティングチーム部長の金東建氏

東洋学園大学_LGエレクトロニクス・ジャパン・ラボ濱田氏
LGエレクトロニクス・ジャパン・ラボ株式会社の濱田一郎氏

優秀賞を獲得した第3チームの茅野郁美さん(現代経営学部3年)は、「発表の1時間前まで資料を手直しするなどギリギリまで頑張りました。他チームの戦略とターゲットが全く違ったので不安でしたが、結果的にそれが評価につながり、本当に良かったです。実際に企業の方々に提案する戦略を考え、プレゼンテーションすることができ、ものすごく勉強になりました」と達成感をにじませていました。

東洋学園大学_八塩先生と長崎先生
指導を担当した八塩准教授(左)と目白大の長崎准教授(右)

東洋学園大学_社員の方々と八塩ゼミ一同
八塩ゼミのメンバーと社員の方々

これまでの活動の様子は下記記事でご紹介しています。

産学連携プロジェクトがスタート(4月)
中間発表(7月)
韓国研修の様子(9月)
社員を招き研究計画を発表(10月)