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今年度中の採用アイデアも!?八塩ゼミ×横浜みなとみらいホール産学連携プロジェクト中間発表

現代経営

2022.07.29

現代経営学部「マーケティングとメディア研究ゼミ」(八塩圭子教授)3年生が、2022年10月にリニューアルするクラシック音楽専門ホール「横浜みなとみらいホール」との産学連携プロジェクトを進めています。
7/25(月)、横浜みなとみらいホールの新井鷗子館長、広報担当の伊藤啓太氏を迎えて、八塩ゼミの全4チームが企画アイデアの中間発表を行いました。

八塩ゼミの3年生たちは4チームに分かれ、SDGsの観点を盛り込みつつ、横浜みなとみらいホールのリニューアルオープンに向けた集客戦略を研究しています。
1チーム目は「海の見えるホール」という同ホールの強みとまちづくりや海の豊かさというSDGsの観点を活かすために、「映えスポット」を使ったSNSマーケティング戦略を提案。
インスタグラムに関する調査データを盛り込みつつ、リニューアルオープンを盛り上げ来場者数を増やすための「映えスポット」設置を提案しました。

Team Erfolgの発表

次のチームは、同ホールの来場者分析で弱みとなっている若年層を呼び込むために、「20代前後の娘とその母」という親子2世代をターゲットにしたコンサート企画を提案。
潜在顧客を掘り起こすために16~24歳の女性とその母親を対象としたアンケート調査を行い、SDGsの「健康と福祉」「教育」というテーマを盛り込んだ母娘向けコンサート企画を提案しました。

Team Family Tiesの発表

3チーム目は、クラシックコンサートのホールに若者を呼び込むための導線整備案として、同ホールのマスコットキャラクター「みなトラくん」に注目。
「みなトラインフルエンサープロジェクト」を立ち上げ、地域に密着した発信を行うことでホールのPRにくわえてSDGsの「まちづくり」にも貢献するSNSマーケティングを提案しました。

チームみなトラの発表

世界に2体しかいないという「みなトラくん」のぬいぐるみ(中央)とゼミ生たち

最後のチームは、6月に訪れた同ホール主催の「横浜18区コンサート」で感じた課題点を、FUJI ROCK FESTIVALをはじめとする日本3大音楽フェスと比較しながら分析。
若者にクラシックを気軽に楽しんでもらう機会作りとSDGs達成に向けた環境配慮や町の活性化を両立させる提案として、同ホールコンサートのパブリックビューイングを盛り込んだ「舞踏会のような気品のある野外フェス」「日本一ゴミの出ないハロウィン」イベントのアイデアを提案しました。

チームおとうふカンパニーの発表

中間発表後、新井館長や広報の伊藤氏からは、「どのチームのアイデアも素晴らしい!」「ぜひ、全チームのアイデアを活かしていきたい」との声が。
また、同ホールの総支配人・西澤氏にも資料をお送りし、高い評価を頂きました。

新井館長による講評

新井鷗子館長のコメント:
「さすが八塩ゼミ生、客観的な分析に基づいた具体的なアイデアに大きな感銘を受けました。(略)授業最後にみなさまと情報共有したとおり、いただいた4つのアイデアを具体的なコンサートにしっかりと実装させていただければ幸いです」

広報担当 伊藤啓太氏のコメント:
「学生のみなさま一人ひとりの本気がビシビシ伝わってきて、こんなにも真剣に取り組んでくださっていることに深く感動いたしました。9月にまた具体的なお話ができるようにこちらも進めてまいりたいと思いますので、引き続きよろしくお願いいたします」

今回の中間発表の結果、同ホールでは今年10月以降に予定されているリニューアルオープンにあわせて八塩ゼミ生のコンセプト活用、さらには今後の主催コンサートに関する戦略としての採用を検討するなど、アイデアの実現に向けて前向きに進めていただけることに。
八塩ゼミでは9月に現地視察を兼ねたゼミ合宿を予定しており、秋学期は企画の実現に向けてホールとの調整を行いつつ、最終プレゼンに向けてアイデアをさらに練り上げます。

横浜みなとみらいホール広報担当の伊藤氏、新井館長、八塩教授、八塩ゼミ生たち