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この写真から気づくことは?玉井ゼミが栃木合宿で「写真観察法」の実践トレーニング

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2022.10.03

9/16(金)~18(日)、グローバル・コミュニケーション学科の「フィールド文化研究ゼミ」(玉井隆准教授)3年生がフィールド研修を実施。
栃木県の那須、日光、鬼怒川といった観光地を訪れ、フィールド調査法の実践&プレゼンテーション大会を行いました。

玉井ゼミの3年生7名と玉井准教授(右端)※撮影時のみマスクを外しています

プレゼンテーション大会で真剣に議論するゼミ生たち

今回のゼミ合宿は、「写真観察法」の実践がテーマ。
「写真観察法」はフィールド調査技法のひとつで、写真を注意深く観察することで細かな情報を収集し、そこからより大きな社会・文化的な課題を見出し研究していくものです
実践の舞台として、ゼミ生たちは那須サファリパーク、足尾銅山、日光江戸村、東武ワールドスクエアといった栃木県内の有名観光地を訪れました。

那須サファリパーク

足尾銅山

サファリパークでは動物の生態観察や絶滅危惧種の状況、足尾銅山では世界遺産登録を目指すための取り組みや銅山の歴史と鉱業の役割、東武ワールドスクエアでは世界の観光名所をどう選びどう展示しているのか…など、展示の内容はもちろん、それぞれの観光地が観光客に対して何を伝えようとしている/どう広報しているのか、という点にも注目しながらフィールド調査を楽しみました。

足尾銅山では鉱物や製錬についての展示も見学

東武ワールドスクエア

ゼミ生たちは気になるポイントを観察・撮影しつつ、過去に授業で学んだ内容をお互いに共有。
楽しみながら大学の授業で得た知識を現場で発展させていました。

最終日には、「写真観察法」の手法を使い、「研修中に各自が撮った写真から疑問を見つけ、大きな疑問に繋げて討論する」というプレゼンテーション大会を実施。

撮影した写真を回覧しながらプレゼンテーション

日光江戸村で撮影した写真から、「江戸時代の世界」を再現し観客を没入させるために、どのような「江戸っぽさ」の記号が配置されているのか、という点を話し合ったり、ホテルの男女トイレを示す看板写真から、デザインモチーフとジェンダー観についての意見交換が行われたりと、楽しみながらもフィールド調査の基本となる観察や議論の力をトレーニングしました。

「江戸っぽさ」を表す記号のひとつ、「忍者」が写りこんでいる日光江戸村での写真

参加した学生のコメント
「これから、4年生までお世話になる先生や学生との仲を深めることができた3日間でした」(飯村莉子さん)
「栃木の文化や歴史に触れながら、美味しいご飯にも囲まれて、充実した3日間を過ごせました」(和田大輝さん)