Academic Life & Research
教育・研究
松井ゼミでフリーカメラマン熱田氏がカメラマンの仕事と撮影技法について講義
2025.07.15

7/1(火)、グローバル・コミュニケーション学部の「動画制作ゼミ」(松井英光教授)にて、フリーカメラマンの熱田大(あつたはじめ)氏を特別ゲスト講師として招聘。
卒業制作の撮影に入るゼミ4年生に対し、カメラマンの仕事と撮影技法について講義いただきました。

フリーカメラマン 熱田大(あつたはじめ)氏
熱田氏はテレビ朝日に入社後、20年間にわたりカメラマンとして活躍され、現在はフリーランスとして多方面で活動されています。これまでのキャリアでは、スタジオ番組からドラマ、報道、中継まで幅広いジャンルの撮影を経験。松井教授とは同僚として長年一緒に番組制作に携わった経験もあり、実践的な知識と豊富な現場経験をお持ちのスペシャリストです。

講義は、まず学生たちの卒業制作企画のプレゼンテーションから始まりました。各学生が「中国と日本の関係性とSNSでの差別問題」、「子ども食堂のドキュメンタリー」、「日本の温泉文化」について、それぞれ3分間で企画内容を発表しました。

次に、講義本編では、テレビカメラマンの仕事について詳しく解説。スタジオ撮影では複数カメラを使用したマルチカメラシステムについて、生放送番組とバラエティ番組、ドラマでの撮影方法の違いを具体例を交えて説明されました。また、人物撮影における基本的なサイズの使い分けと、それぞれが視聴者に与える印象の違いについて、松井教授をモデルに実演しながら分かりやすく紹介していただきました。中継やドラマ撮影、報道取材におけるカメラマンの役割についても詳しく説明され、特に報道カメラマンの場合は「リハーサルがない」という特殊性や、現場での瞬発力の重要性について体験談を交えてお話しいただきました。
講義の後半では、実際に学生たちが撮影実習を行いました。「授業を受けている友達」というテーマで、松井教授が授業をしている設定で5カットの映像を撮影する課題に取り組みました。

グループでカット割りやカメラアングルを相談

「授業を受けている友達」というテーマで撮影する学生
学生たちはグループでカット割りやカメラアングルを相談しながら撮影。撮影後は、学生が撮影した映像と熱田氏が同じシチュエーションで撮影した映像を比較上映し、カメラポジションの違いがいかに映像の伝わり方を変えるかを実感する貴重な機会となりました。

熱田氏による撮影の実演

質疑応答では、学生たちから自身の制作テーマに関する具体的な質問が相次ぎました。インタビュー撮影時の相槌の取り方や、顔出しNGの人への対応方法など、実際の制作現場で直面する課題について詳しくアドバイスをいただきました。
松井教授は「私がテレビ朝日の制作現場でプロデューサーやディレクターを担当する頃から、腕利きのカメラマンの熱田さんには大変お世話になっており、テレビ朝日のラグビー部でもチームの同僚として、公私にわたる長い付き合いをさせて頂いております。今回の講義で、現場で培われた豊富な経験と実践的な技術を学生たちに直接指導していただけたことは、非常に貴重な機会でした。特に実際の撮影実習を通じて、熱田さんの番組制作に対する真摯な熱い思いが伝わり、カメラワークの基本から応用まで体験的に学べたことで、学生たちの技術習得に大きく貢献していただきました」とコメントしています。