Academic Life & Research
教育・研究
新規ビジネスの創業を実践的に学ぶ。「起業ショップ経営」と日本政策金融公庫のコラボ授業
2022.10.25
現代経営学部の「起業ショップ経営」(石黒順子准教授)では、新規ビジネスの創業を想定した事業計画書の作成を通じ、ビジネスモデルの構築やビジネスプランの企画について実践的に学んでいます。
10/7(金)は、日本政策金融公庫の小松氏と松田氏をゲスト講師に招き、起業活動を取り巻く現状や金融機関が行っている起業活動支援についてお話しいただきました。

日本政策金融公庫は、国民生活事業・農林水産事業・中小企業事業を柱に、地域経済の活性化支援や中小企業のグローバル化支援など幅広く行い、国民生活の向上に寄与することを目的とする政策金融機関です。
講義ではまず、創業の実態やビジネスプランの必要性についてクイズを交えて説明。
協力者を得て支援を受けることや、事業構想を整理して課題を洗い出し事業の実現性を高める重要性について解説いただきました。
講義の後半は、学生が実際に創業計画書の作成に挑戦。
創業の動機や取扱商品・サービス、資金の調達方法などについて考え、実際に創業計画書へ記入しました。

創業計画書を実際に作成する学生
松田氏からは「事業の実現可能性を意識し、具体的に書くことが大切」と、創業計画書の内容を審査する金融機関の視点でのアドバイスも。
「実際の審査では、計画の具体性・確実性などをポイントに数的根拠も重視される」と述べ、創業者が支援機関などを活用しつつ、事業の計画と見直しを繰り返し、実現可能性の高い創業計画書を作成していく実践的プロセスをご説明いただきました。
今後、学生たちはそれぞれの事業アイデアや創業計画のブラッシュアップを行い、学期末に日本政策金融公庫を審査員として再度お招きし、練り上げた事業プランの発表を行います。

日本政策金融公庫 東京支店 国民生活事業 事業統轄・小松氏のコメント:
「新規事業の立ち上げは、様々なケースを想定しながら自分も顧客も利益・メリット・理解が得られるビジネスモデルを作ることが大切。現在は、創業者を応援する環境も整備されてきており、創業支援機関を活用しながら想定に想定を重ねて自分のビジョンを具体化していってほしいです」