Academic Life & Research
教育・研究

グロコミ

「教育とは何か」を根本から問う。教職課程科目「教育原理」で現役小学校教諭がゲスト講義

グロコミ

2023.07.24

7/12(水)、英語コミュニケーション学科の教職課程科目「教育原理」(樋口大夢専任講師)にて、お茶の水女子大学附属小学校教諭の神谷潤氏をゲスト講師として招聘。
小学校教諭や一般社団法人の代表としての実務に加えて、同大学大学院で研究にも取り組む神谷氏に、教育における理論と実践の関係性についてお話しいただきました。

「教育原理」は、「教育とは何か」という根源的な問いに立ち返り、現代の多様な教育問題や教育理念・教育のあり方について学び、自分なりの教育観を構築する力を養うことを目指します。
教育の歴史や教育思想家の教育論をはじめ、現代の教育問題、現場教師の取り組みについても学ぶ機会が設けられ、今回のゲスト講義もその一環として行われました。

神谷潤氏

講義ではまず、神谷氏自身が教師を目指したきっかけや経歴、実際に小学校において実践している内容について紹介。
特に、「シティズンシップ教育」や「幼小接続教育」について、教育概念や理論の解説をいただくとともに、それらの教育手法を実践している小学校の様子を、動画でご紹介いただきました。

また、教育に関するニュース記事を取り上げ、それについて学生たちに疑問を投げかける場面も。
「教育の目的とは何か、良い教育とは何か。どんな立場であっても、自分の意見を持ち、その根拠を考え続けてほしい」と、教育に関わる人としての姿勢についてメッセージをいただきました。

最後に、これからの教育のあり方について受講学生がグループごとに議論。
神谷氏もグループに加わって話をしたり、学生たちの疑問や悩みに対して経験を踏まえた回答をしたりと、活発なディスカッションが行われました。

受講した学生の感想:
「(神谷先生は)今まで、正解ありきの道徳や理不尽な部活指導、“いじめ”と言った同調圧力など教育に違和感を抱いていたこと、それを課題と捉え、児童たちに探究心を与えたりシティズンシップを意識した教育をされていた。教え子たちが自分の経験したようなつらい思いをしないように、今までの指導方法をガラリと変えて生徒思いの教育体制を敷こうとしている姿勢がとても印象的だった」