Academic Life & Research
教育・研究
大人数を引率する先生の凄さを体感!「特別活動指導法」の「模擬遠足」
2023.07.26
7/15(土)、教職課程科目「特別活動指導法」(樋口大夢専任講師)を履修する3年生が「模擬遠足」を実施。
履修学生は、教師役の学生が立てたプランに沿って浅草周辺とスカイツリー周辺で「遠足」の模擬体験を行い、特別活動における学校行事の企画や生徒を引率する際のポイントを学びました。

「特別活動」は、学級(ホームルーム)活動、児童(生徒)会活動、学校行事、及び、クラブ活動(小学校のみ)からなる学校教育の営みを指します。
学校教育で行う遠足は、そうした営みを構成する要素の一つです。
今回、学生たちは文京区にある公立中学校1年生を想定した「遠足」の企画・実施に挑戦。
履修学生は、いくつかのチームに分かれてそれぞれで「模擬遠足」のプランを発表。
その中から浅草で文化的歴史に触れ、スカイツリー周辺で公共のルール(交通マナー等)について考えさせる、さらに外国人観光客の方と写真を撮るワークを組み込み英語の勉強にもつなげるという「浅草とソラマチ」コースが採用されました。

午前中は浅草エリアで活動
現地では、プランを立てた学生2名が教師役、それ以外の学生が生徒役となり、遠足のコースや内容について現場検証を行いました。

大人数が集合できる場所の確保も課題に
学生たちは、100名程度の生徒を引率することをイメージしながら、公共トイレの位置や大人数が集合できる場所の確認、町での歩き方、迷子対策、お店の混雑、公共交通機関利用時のマナーなどを確認。

駅構内で引率を行う教師役の学生(左端)

土曜の観光地は混雑しており、予定が遅れがちになるというトラブルも
猛暑日だったこともあり、午後になると参加者の集中力が切れて疲れが出てくること、体格によって歩く速さが違うことで、道路に生徒が広がりやすくなり引率が難しいことなど、実際に体験することで初めて気づくことが多く、学びの多い一日となりました。

雷門前で記念撮影
<教師役を務めた学生のコメント>
「中学生向けということで、予算5,000円で現実味ある内容を検討。
大人数を引率する上でのマナーや歩き方・見学の仕方、休憩ポイントなどをさらに細かく考える必要があると実感しました。
自分が生徒だった時、先生が何を考えてプランを立てていたのかを体験でき、新しい経験になりました」(加藤優汰さん)
「企画の中に体験学習を組み込むことが出来ればよかったと思いました。
見学するだけではなく実際に体験することでしか得られないものもあると思うのと、やはり実際の子供たちは見学だけでは飽きが生じると考えたからです。
自分たちが中学生時体験した遠足を、自分たちで企画し実行することで特別活動における大切なことや大変さを改めて理解することが出来ました」(濱田美由さん)
<樋口大夢専任講師のコメント>
「今回の「模擬遠足」を通じて学生たちは、学校行事における教員の役割について多方面から考えている様子がみられました。来年度に行う教育実習では、今回の学びを活かして様々なことに取り組んでもらいたいと思います」