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現代経営

[現代経営研究会]今期の現代経営研究会がスタート。第1回は『ゴジラ』でおなじみ東宝(株)の代表が登壇

現代経営

2023.10.15

さまざまな業界・企業の経営者をお招きし、現代社会を読み解くヒントを学ぶ「現代経営研究会」。
第16期となる今期は、「価値のデザイン」を年間テーマとし、全6回すべて対面・オンラインでの併催を予定しています。

本学のフェニックスホールで行われた第1回講演の様子

10/4(水)に行われた第1回講演には、映画『ゴジラ』シリーズなどでおなじみの東宝株式会社より、代表取締役社長の松岡宏泰氏を迎え、「変わることのないエンタテインメントの価値」という演題でお話しいただきました。
会場には本学の在学生から一般の映画・演劇ファンまで多くの受講者が集まり、さらにオンラインからの参加も盛況でした。

東宝株式会社 代表取締役社長の松岡宏泰氏

松岡氏は冒頭、自社が「阪急阪神東宝グループ」という企業グループの一員であることや、創始者・小林一三氏から受け継ぐ経営理念などについて解説くださいました。
また、近年の東宝株式会社は、既存の「映画」「演劇」「不動産」の3本柱に加え、「アニメ」にも力を注いでいるというお話がありました。
アニメはシリーズ化やキャラクターのグッズ展開などにもつながる「IP(知的財産)」であり、将来性が見込まれるビジネス分野だそうです。

東宝グループの4つの事業に関する解説

続いて、本題の「エンタテインメントの価値」について言及。それを語るうえで避けて通れないのが、コロナ禍での経験だったという前置きがありました。
「緊急事態宣言時、エンタメは“不要不急”と言われ、大きな衝撃を受けた」と松岡氏。そこから改めてエンタテインメントの価値を考えた結果、「素晴らしいエンタテインメントには、人の心に夢や希望、生きる勇気、幸福を与える力があり、そこにかけがえのない価値がある」と再認識されたそうです。

東宝グループの新しいコーポレートスローガン

そんなコロナ禍での気づきを踏まえて誕生したのが、「Entertainment for YOU ―世界中のお客様に感動を―」という新しいコーポレートスローガン。その新スローガンのもと、今後も世界に向けて感動を発信し続けていくとのことでした。
松岡氏は最後に、「時を超え、いつの時代も人々がエンタテイメントに求めるのは感動だと思う。我々が提供する“非日常の世界”を通じて、みなさんの心が動いてくれたらうれしいです」と話し、講演は終了しました。

講演終了後の質疑応答タイム

講演後には本学の教員や学生をはじめ、対面・オンライン双方の受講者からたくさんの質問が寄せられ、活発な質疑応答が行われました。

次回の現代経営研究会は10/18(水)に開催。大日本除虫菊株式会社 取締役相談役の上山久史氏を迎え、「家庭用殺虫剤メーカーのパイオニア『KINCHO(金鳥)の価値づくり』」という演題で講演いただきます。

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