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現代経営

日本政策金融公庫が「起業ショップ経営」の講義において事業計画書作成のポイントを実践的に指導

現代経営

2023.10.17

現代経営学部の「起業ショップ経営」(石黒順子准教授)では、新規ビジネスの創業を想定した事業計画書の作成を通じ、ビジネスモデルの構築やビジネスプランの企画について実践的に学んでいます。

10/6(金)は、日本政策金融公庫の水野真梨子氏、阿部七海氏、安田日向子氏をゲスト講師に招き、起業活動を取り巻く現状や政府系金融機関が行っている起業活動支援についてお話しいただきました。

日本政策金融公庫は、国民生活事業・農林水産事業・中小企業事業を柱に、地域経済の活性化支援や中小企業のグローバル化支援など幅広く行い、国民生活の向上に寄与することを目的とする政策金融機関です。

講義ではまず、創業の実態やビジネスプランの必要性についてクイズを交えて説明。
実際に創業した経営者が創業後に直面する課題などについて、わかりやすく教えていただきました。
具体的な数字を事例とした資金計画の分析では、「借入金が重すぎる。設備投資の金額を見直すべき」という厳しい指摘をする学生も。

講義の後半は、「ラーメン店を開くなら」という仮のテーマで、学生が実際に創業計画書の作成に挑戦。
創業の動機や取扱商品・サービス、資金の調達方法などについて考え、日本政策金融公庫のゲストの方々からアドバイスをもらいながら、実際の創業計画書に記入しました。

創業計画書に記入する学生

 

ゲストの方から個別にアドバイスも

学生からは「宅配サービスをメインとする」、「女性にも入りやすい店づくりをする」など、短い時間のワークにも関わらず多様な意見が出されました。

「売り上げから費用を引いて利益を求めるだけでなく、生活費のことも考えて稼ぎたい金額から逆算する視点も大切」と、実際に多くの創業者に接してきた金融機関ならではのアドバイスもいただきました。

学生からは、「創業するまでの段階がよくわかりました。事業計画書の書き方を詳しく知ることができてよかったです」、「今回はラーメン屋を経営するという事例で行い、店舗の借り入れや改築などの費用が多くかかることを知りました。実際に飲食店を経営したいと考えている私には、参考になる点が多くありました。今後自分がお店を出す際は、大手飲食店の店舗の跡地を狙うことで、初期の費用を抑えることができるのではないかと考えました」、「起業と聞くとリスキーなイメージが先行しますが、今回のように事業計画書を用いて密に計画を練っていくことで、実現性が高い起業プランも立てられるのかなと思いました」などの感想が寄せられました。

今後、学生たちはそれぞれの事業アイデアや創業計画のブラッシュアップを行います。学期末には、日本政策金融公庫の職員の方を審査員として再度お招きし、練り上げた事業プランの発表を行います。