Academic Life & Research
教育・研究
韓国・ソウルで新旧都市の魅力と観光産業の課題を考える。グロコミ学部の学生による学外研修
2023.10.23
10/12(木)~15(日)、グローバル・コミュニケーション学部「社会調査・フィールドスタディ演習」(泰松範行教授・依田悠介教授・李孝連専任講師)の実地研修を韓国で実施。
「ソウルの都市観光の今を調査する」「地方と観光の問題について理解する」をテーマに、韓国・ソウルで、都市の魅力の実態調査や韓国の大学生とのディスカッションを行いました。
10/13(金)、まずは長年韓国大統領官邸として使用され、2022年5月から一般公開されている「靑瓦臺」を訪問。
韓国政治の中心であった場所が、現在は観光の舞台へと姿を変えている靑瓦臺を視察し、政治の中心地が観光地としてどのように機能するのかを改めて考える貴重な機会となりました。
その後、一行はソウルの中心地を流れる淸溪川へ。
1960年代に水質汚濁が問題になったこともある淸溪川は、2003年から再整備が始まり、2005年に整備を終えて市民の憩いの場として蘇りました。
都市部に流れる川を整備した淸溪川の例は、現在、東京の日本橋エリアにおいても参考にされており、学生たちは都市再生の実例に触れることができたようです。
午後は、建国大学を訪問し、韓国の大学生との交流を深めました。
建国大学の学生6名による韓国の観光資源に関する韓国語と日本語の発表を聞いたのち、本学の学生も2チームに分かれて東京の観光資源について韓国語と日本語で発表。
両国のツーリズムについて議論し、学びを深める充実した時間となりました。
発表後には、両大学の学生によるコミュニケーションの時間となり、現在建国大学と延世大学に留学中の本学の学生たちも交えた活発な交流の場となりました。
10/14(土)の午前中は、古い町並みの残る北村を見学したほか、広蔵市場での飲食業・食文化の視察や、明洞などの市街地散策を通じて、観光資源としての課題を発見するフィールドワークが行われました。
さらに同日午後は、カトリック大学聖医キャンパスに移動。
韓国でも有数の学会である行政学会にご協力いただき、「教育と地域再生」をテーマに、泰松教授と全北大学の河東賢副教授による発表を聴講、学生も参加した活発な討論が行われました。
参加した学生たちは韓国での実地調査を通して、新旧都市の観光産業としての活用例を比較・分析したほか、同年代の韓国の大学生との交流によって、日韓の学生生活や就職活動などの相互理解を深めたようです。
泰松教授のコメント:
「実地の調査に加えて韓国の現状にふれる学術交流もできて、他大学にはないとても有意義な研修になっと思います」
依田教授のコメント:
「まず、渡航前の段階で韓国語での発表の準備ができていることに驚かされました。そして、実際に渡航しソウルで発表、交流、そして研究会の参加を通してまた一つ学びを深めたものと思います。今回の学びを活かし、今後の各々の将来に続くことを期待しています」
李専任講師のコメント:
「教室での学びや海外での実地調査はもちろん、同年代の韓国の大学生とのコネクトができたことも大きな意味を持つでしょう。今後も有意義な情報交換や互いに学び合うことができる良いきっかけになってほしいと思います」