Academic Life & Research
教育・研究
アウトドア企業・パタゴニア(Patagonia)の環境への取り組みを学び、針も糸も使わないアップサイクルを体験。「英語圏社会入門」
2024.01.11
12/8(金)、グローバル・コミュニケーション学部「英語圏社会入門」(加藤恵理専任講師)にて、エシカル・ファッションに関する特別授業を実施しました。
今回はゲストとして、アウトドア界のリーディングカンパニーであると同時に、環境危機や社会問題に対して責任をもってビジネスをする「レスポンシブル・カンパニー」の先駆者でもあるパタゴニアの日本支社から林春奈氏と武石康兵氏を招聘。
同社のリペアサービスとリサイクル・アップサイクルの取り組みについて学んだほか、着なくなったTシャツを使ったエコバッグ作りのワークショップを行いました。

この授業では英語圏社会について考える上で土台となる様々なテーマを、ファッションを切り口にして学んでいます。
今回のテーマは、「企業と消費者の責任について」。
講義冒頭では、林氏と武石氏より、現代のファッション業界の課題が共有されました。現状のファッション業界では、製造から廃棄までが一直線の 「リニア(直線型)」な状態であることが一般的ですが、リペアセンターでは、廃棄を可能な限り産まない「サーキュラー(循環型)」な状態へのシフトに取り組んでいます。パタゴニアの推進するリユースやアップサイクルの取り組みについてもご紹介いただきました。


パタゴニア日本支社の林春奈氏(左)と武石康兵氏(右)
講義の後半は、学生たちが“着なくなったTシャツ”を持ち寄り、針も糸も使わないアップサイクルを体験。
ハサミのみでTシャツをエコバッグへとアップサイクルするワークショップを行いました。


個性豊かなエコバッグが完成
ワークショップを終えた学生からは、「私は服が好きなのでよく通販サイトを見て欲しくなって買ってしまうことが多いのですが、今後は本当に必要なものなのかをよく考えてから、行動しようと思いました」という声のほか、「(パタゴニアは)ビジネスとして新しい服を作って売った方が儲かるだろうに、修理するという発想がすごい」、「(エコバックが)本当に簡単にできたのでとても良いなと思いました。お二人のお話とエコバッグ作りを通して、今持っているものを大切に長く使っていこうと強く思いました。家に、家族の穴あき靴下がいくつかあるので、縫って直したいと思います」といった感想が。
「リペア部門がお客様のために細部までこだわって商品を修繕している様子が印象に残った」という学生もおり、グローバル企業による環境に対する取り組みについて具体的に知り、実践する好機となりました。