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中国長期滞在者が語る、新時代の日中関係のあり方とは。特別講座「未来は共に創る」第15回

地域間連携

2024.02.15

本学では、一般社団法人ユーラシア財団from Asia助成による特別講座を開講しています。
今年は「未来は共に創る――アジア共同体の新しい地平線」という全体テーマのもと、アジアの諸問題に関する専門家や有識者を講師として招へい。
1/18(木)に開催された今年度最終回(第15回)は、「中国とどう付き合うか――長期滞在者の経験から」をテーマに、北京理工大学教員の吉田陽介氏にご登壇いただきました。

大学院卒業後に北京に渡り、20年以上中国に拠点を置き、現在も北京理工大学で教鞭をとる吉田氏。
現在と過去の中国を知る日本人ならではの視点で、中国の変化とその要因を探り、今後の日中関係のあり方について考察しました。

吉田氏

講義前半、「この20年で量的成長を遂げた中国は、“質の高い発展”を遂げている」と述べ、生活の中で感じた中国の変化について言及した吉田氏。
「中国の『とりあえずやってみる』『新しいものを取り入れる』という姿勢とインターネットの普及により、経済・社会が一気に発展した」と解説しました。

さらに吉田氏は、「新時代の日中関係に突入した現在、中国にとって日本は身近になっている」と説明。
今後は、「日本人が過去を含めて中国の立場を理解しつつ、先入観を捨てて中国の変化を見ることが、関係を保つ上でとても重要である」と述べて、講義を終えました。

講義終了後には、本講座を担当する朱建栄教授と受講生が講座の感想や提案等の意見を交換する時間が設けられ、有意義な締めくくりとなりました。

朱教授(写真中央)と意見交換する受講者たち