Academic Life & Research
教育・研究
犯罪学、発達心理学、臨床心理学、3つの視点で「人」をとらえる。「人間科学総合講座」(集中)
2024.03.08
2/5(月)~7(水)、人間科学部の集中科目「人間科学総合講座」を開講。
人間科学部の宮園久栄教授、福田佳織教授、井上美鈴専任講師が担当し、「人」を理解するために、犯罪学、発達心理学、臨床心理学など複数の専門領域にわたって総合的に学ぶ、つまり「人」をまるごと科学する人間科学部ならではのワークショップや講義を行いました。

今回テーマとなったのは、「さるかに合戦」裁判(NHK『昔話法廷』より)。
「被告人の生育歴」「事件後の被害者の状況」「対人関係」「子どもがいることが罪を軽くする理由になるのか」「遺族の感情」といった様々な側面に対して、臨床心理学、発達心理学、犯罪学といった人間科学部での学びを生かして考察します。

少人数でのグループワークを中心に事件に関わる課題の洗い出し・検討が進められ、活発なディスカッションが行われました。

2日目には、ゲスト講師として認定NPO法人エンパワメントかながわの阿部真紀氏を招聘。
デートDVについて、事例を取り上げながら、DVの加害者・被害者の気持ち、友達としてできることなどを、グループワークを通して考えました。
さらに、各班による研究成果のプレゼンテーションも実施。
「グループワークでは、仲間に助けを求めることの大切さを知った」「他学年の人たちと関わり、得るものが大きかった」「後輩に、この授業を勧めたい!」と言った感想が聞かれました。

3日間にわたる集中講義を通じ、学生たちは人間科学の幅広い専門領域をまたぎ、総合的に「人」について考えるという経験を体得。
それぞれが専門とする学びに繋がる、新たな視点を得る機会となりました。
