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人間科学

人間の心と脳の繋がりを色々な角度で調べる。「心理学実験」 の実験ウィーク

人間科学

2024.10.31

10月、人間科学部「心理学実験」(相羽美幸教授・中村哲之教授・井上美鈴専任講師)の授業にて、3週間にわたって基礎心理学系の実験を3種類実施しました。

今回行われたのは、「鏡映描写実験(両側性転移の実験) 」「錯視実験(ミュラー・リヤー 錯視)」「記憶実験(プライミング実験)」の3種類。
それぞれ、人間の行動や知覚、記憶について詳しく研究するための代表的な実験です。

鏡映描写実験では、鏡に映った星形の図をなぞり書きする、という行動をテーマに実験。
「『利き手ではない手』でなぞった場合のはみ出した回数・かかった時間」に加えて、「『利き手』で練習を重ねた場合、『利き手ではない手』でのパフォーマンスに影響が出るかどうか」を、グループに分かれて実験しました。

図形通りに線を書くという単純な行動ながら、自分の予想と異なる感覚に実験者自身が驚きながら実験を進めていました。

「錯視実験」では、同じ長さの線が、条件によって違う長さに見えてしまうという「ミュラー・リヤー錯視」を実体験。

線や周囲の図形などの条件を細かく変え、記録を取りながら実験を繰り返しました。

「記憶実験(プライミング実験)」では、パソコンを使い、自分自身の潜在記憶についてテスト。

同実験は、秒よりも細かいミリ秒(1秒=1000ミリ秒)の計測を行うことから、手順をしっかり理解していないと、適切なデータが得られない可能性があります。
そのため、学生たちは講師の指示に従ってその場で指定された課題に対応。
正答率や反応時間のデータを取りました。

すべての実験が終了後、学生たちは各実験の結果をデータにまとめ、レポートを制作。
実験後の授業 で実験結果の分析方法、レポートの考察の書き方について学びます。